Text:Takuo Yoshida <br>Photo:Lamborghini S.p.A.

『ウラカン』から『ウラカンEVO』になったことで、5.2リッターのV型10気筒エンジンの最高出力は610psから640psになっている。その差は体感しにくいが、そもそも600psオーバーが圧倒的であることは間違いない。

 そのパワーを7速デュアルクラッチAT、4駆のパワートレインで継投し、一気に300km/hオーバーの世界に突入する(……ハズだ)。

 コーナリングに関しても4輪のベクタリング機能によって「こんなスピードじゃ曲がれないだろう!」という速度域でもグイグイと曲がれてしまう。現代のランボルギーニは見た目だけじゃなく、走りも超絶スーパーなのである。

 一方、『ウラカンEVO』に乗って、銀座あたりに繰り出せば、交差点で止まるたびにみんながスマホを向けてきて、ちょっとした有名人の気分が味わえる。

 カタチ、走り、そして周囲にチヤホヤされることまで含めて楽しめるのであれば、3000万円オーバーの価格も高くはないと思う。

2020年1月に日本初お披露目されたばかりのランボルギーニの最新モデル『ウラカン EVO RWD』。4WDモデルの『ウラカンEVO』を後輪駆動にしたモデル。デリバリーは2020年春以降を予定している
2020年1月に日本初お披露目されたばかりのランボルギーニの最新モデル『ウラカン EVO RWD』。4WDモデルの『ウラカンEVO』を後輪駆動にしたモデル。デリバリーは2020年春以降を予定している
『ウラカンEVO RWD』のコクピット
『ウラカンEVO RWD』のコクピット

■ランボルギーニ・ウラカンEVO諸元

車体
全長×全幅×全高 4520mm×1933mm×1165mm
ホイールベース 2620mm
車両重量 1422kg
駆動方式 AWD
トランスミッション 7速DCT
サスペンション前/後 ダブルウイッシュボーン
ブレーキ 前/後 ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ  前/後 245/30R20、305/30R20
エンジン種類 V型10気筒DOHC
総排気量 5204cc
最高出力 470kW(640ps)/8000rpm
最大トルク 600Nm(61.2kgm)/6500rpm
最高速度 325km/h
車両本体価格 3282万7601円

■Profile 吉田拓生 Takuo Yoshida

自動車雑誌の編集部を経て、2005年からフリーのモータージャーナリストとして活動をスタート。自動車、ヨット、英国製品に関する文章を執筆。現代のスポーツカーをはじめ、1970年以前のヒストリックカー、ヴィンテージ、そしてレーシングカーの試乗レポートを得意としている。

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