ゲーミングPCにSteamをインストールし、各ゲームを購入すれば、あとはゲームを遊ぶだけ。しかし、このままだとキーボード&マウスでクルマを操ることになってしまう。ゲーム用のコントローラーを購入したほうがより快適にプレイできるが、せっかくレースゲームを楽しむなら、ここはやはりハンドルコントローラーを購入したくなるところ。最後にそんなハンドルコントローラーをいくつか紹介しよう。
まずは、ゲーミングキーボードやマウスを手掛けるロジクール社製の『G29』だ。
特徴は革巻きのステアリングに、アルミペダルを備えていること。実車に近い質感でレースゲームを楽しめる。価格は4万円ほど、初めてのハンドルコントローラーで悩んでいる方におすすめしたい。
ワンランク上の走りを求める方にはスラストマスター社製の『T-GT』をおすすめする。
先述したG29がマシン挙動や路面情報を振動として表現する“フォースフィードバック(FFB)”の動力を歯車を介してステアリングに伝達する方式なのに対し、T-GTはモーターから直接ステアリングに伝達する方式を採用している。
そのためFFBの強さがG29よりも大きくなっている上、路面の凹凸やサスペンションの動きなども、より現実に近いかたちで伝わってくるため、臨場感は抜群だ。
そしてPCゲーム用ハンドルコントローラーを語る上で欠かせないのが、Fanatecの『ClubSport Racing Wheel 2.5』だ。
このハンドルコントローラー最大の特徴はクイックリリース機能が搭載されていること。実際のレーシングカーさながらにステアリングを取り外すことができ、フォーミュラカータイプ、ツーリングカータイプなど、ゲーム内で乗るクルマに合わせて、実際にステアリングを交換できるのだ。
ステアリングとペダルを合わせて15万円以上、さらに交換するステアリングも別途購入しなければならない代物だが、国内のレースシミュレーターショップの多くが採用しているコントローラーであり、その性能は折り紙つきだ。
ちなみに、今回紹介した3つのハンドルコントローラーのうち、G29とT-GTについてはプレイステーション4用ソフト『グランツーリスモSPORT』でも利用できる。PCゲーム用環境と合わせて、プレイステーション4でもレースゲームを楽しみたい場合は、このふたつのコントローラーがおすすめだ。
F1のeスポーツシリーズをはじめ、WRC世界ラリー選手権やWTCR世界ツーリングカー・カップ、インディにNASCARと、eスポーツを活用するモータースポーツは日に日に数を増している。これを機会にeスポーツに挑戦してみたいという方は、ぜひこの記事を参考に自分に合ったプレイ環境を整えて、バーチャルレースを楽しんでみては。