310万ポンド、日本円で約4億6000万円で販売される『T.50sニキ・ラウダ』の命名について、マレーは次のように述べた。
「T.50sは1978年のスウェーデンGPで、ブラバムBT46B“ファンカー”で優勝したニキに敬意を表して命名された」
「ニキは偉大なレーシングドライバーであり、同時に親友でもあった。だから彼の誕生日に『T.50sニキ・ラウダ』を発売することは、絶対にふさわしいことだと信じている」
「ニキは私たちのクルマの革新性と、エンジニアリングのディテールを高く評価していただろう」
限定数の“25”はラウダがF1で優勝したレース数と同じだ。ゴードン・マレー・オートモーティブは25台のシャシーひとつひとつに、ラウダとの関係が深いグランプリにちなんだ名前をつけるといい、最初のシャシーは彼が初めてポールポジションを獲得した南アフリカGPを意味する“キャラミ1974”と呼称される。
以後の24台にはラウダが勝利を飾ったレースにちなむ名称が与えられ、デリバリー時には命名に寄与したレースのストーリーや解説がなされた特別な本が同時に贈られる。
そんな『T.50sニキ・ラウダ』は、限定100台が販売される『T.50』の製造が完了したのち、2023年1月からイギリス、サリー州のダンスフォールドにあるゴードン・マレー・オートモーティブの製造センターで生産が開始される予定だ。

