更新日: 2021.04.19 16:15
トヨタ、新EVシリーズ『TOYOTA bZ』を世界初公開。2025年までにシリーズ7車種を展開
トヨタは、電動車のフルラインアップ化の一環として2025年までにEV15車種を導入する計画を推進中で、そのうち新シリーズTOYOTA bZについては7車種を導入する計画です。
トヨタはライフサイクル全体でのCO2排出量削減という命題を踏まえつつ、EV導入にはEVならではの特長を生かすべきだと考えており、大きく分けて2つの方向性で導入しています。
ひとつは、“Mobility for All(すべての人に移動の自由を)2の実現に向け、電池のリユース・リサイクルの事業化やお客様向けのサービスなど、新しいビジネスモデルの構築を進めながら少人数・近距離の利用に焦点を置き、容量の小さな電池を搭載する超小型EVで、昨年12月に導入したC+podがこのタイプにあたります。
一方、新EVシリーズTOYOTA bZは、中国・米国・欧州など、EVの需要や再生可能エネルギーによる電力供給が多い地域で、多くのお客様に受け入れていただけることを目指しているEVです。bZはbeyond Zeroの略で、単なるZero Emissionを超えた価値をお客様にお届けしたいという想いを込めました。EV専用のプラットフォームをベースとし、以下のような特徴を有しています。
●より多くのお客様が安心して選んでいただけるよう、使用環境を考慮した航続距離
●EVならではの開放的で自由度の高い室内空間と、斬新な外観デザイン
なおTOYOTA bZシリーズについては、お客様のニーズに応じたさまざまな大きさ・スタイルのEVを導入することはトヨタだけでは困難であることから、それぞれ得意分野を持つパートナーの皆様と共同で開発を進めています。再生可能エネルギーを促進するエネルギー政策と連携することで、販売する各地域でお客様の選択の幅を広げ、一層のCO2排出量削減につなげたいと考えています。
4. SUBARUと共同開発、両社の強みを生かして誕生したTOYOTA bZ4X
TOYOTA bZ4Xは、TOYOTA bZシリーズ第一弾のEVで、パートナーの一社である株式会社SUBARU(以下、SUBARU)との共同開発によるSUVタイプのEVです。トヨタ、SUBARUで共同開発したe-TNGA EV専用プラットフォームを採用。電動化を得意とするトヨタ、すぐれたAWD技術を持つSUBARUが互いに強みを持ち寄り、快適かつ楽しめる走りを実現するEVとして、以下のような特徴を有しています。
●EV専用プラットフォームによる、ショートオーバーハング・ロングホイールベース化により、特徴的なスタイリングと、Dセグメントセダン並みの室内空間を実現。
●操舵時に持ち変える必要がなく、広々としたスペースの演出にも寄与する異形ステアリングホイールと、意のままにスムーズな運転感覚をもたらすステアバイワイヤを採用。低いインストルメントパネルやステアリングホイール上方に配置したメーターによる開放感や視認性の向上とともに、更に安心・安全なドライビングに貢献。
●SUBARUと共同開発した新AWDシステムを採用。電動車ならではの素早いレスポンスを生かした安全で気持ちの良い走りと、高い走破性を実現。
●回生エネルギーの活用に加え、停車中も賢く充電を行い、EVならではの環境性能をさらに上積みする、ソーラー充電システムを採用。冬場などでもお客様に不便を感じさせない航続距離を確保。
なお、TOYOTA bZ4Xは、日本と中国での生産を予定しており、2022年年央までにグローバルでの販売を開始する計画です。