更新日: 2021.06.10 15:43
トヨタが新型『ランドクルーザー』を世界初公開。生誕70周年迎える2021年夏以降発売へ
フレーム自体を新設計し、軽量・高剛性化。フレーム、車体を含めた車両全体の軽量化(-200kg)・低重心化、重量配分・サスペンション構造の改善等を実施。こうして得られた素性の良さをベースに、「凄腕」「匠」といった社内の熟練テストドライバーやダカールラリー出場ドライバーをはじめとする評価メンバーによる実路走行での作りこみを通じて、オンロード、オフロードの双方で運転しやすく、疲れにくいクルマを目指しました。
なお、伝統の悪路走破性をさらに向上させるため、以下のような開発・新技術の採用を行っています。
●サスペンションの基本性能(ホイールアーティキュレーション : タイヤの浮きづらさ)向上
●E-KDSS(Electronic Kinetic Dynamic Suspension System)の採用による接地性向上(世界初*2)
●ドライバー視点で障害物を直感的に可視化できるマルチテレインモニターの採用
●走行路面を判定し、自動でモード選択するマルチテレインセレクトの採用
*2 2021年6月現在、トヨタ自動車調べ
■新パワートレーンによる、クラストップレベルの動力性能・気持ちの良い走りと、環境性能の両立
新開発のV6ツインターボエンジン(3.5Lガソリン、3.3Lディーゼル)を採用し、従来型V8エンジンをも超えるクラストップレベルの動力性能とドライバビリティの実現を図っています。また、環境性能についても、新開発のDirect Shift-10AT(10速オートマチックトランスミッション)の採用ならびにボディの軽量化とも相まり、各地域の販売計画と燃費モードを加重平均し行った社内の試算では、従来型との比較で、車両使用時の年間CO2排出量を、グローバルの全台数分で約10%低減できる見込みとなっています。
■新型車のエンジン・トランスミッション諸元※
(海外仕様代表グレード、最高出力、最大トルクは社内測定値)
・ガソリン車
排気量:3.5L
レイアウト:V6
トランスミッション:10AT
加給:あり(ツインターボ)
最高出力:305kW(415PS)
最大トルク:650Nm
・ディーゼル車
排気量:3.3L
レイアウト:V6
トランスミッション:10AT
加給:あり(ツインターボ)
最高出力:227kW(309PS)
最大トルク:700Nm
※ 一部地域に、V6自然吸気ガソリンエンジン・6AT仕様車あり
■機能美を追求した内外装デザインと、悪路走破性を重視したパッケージ
外装は、ランドクルーザーのヘリテージを継承し、オフロード走行時のダメージを受けにくいランプ位置やバンパー造形など機能美を追求。また内装は、悪路状況でもクルマの姿勢を捉えやすい水平基調のインストルメントパネルを採用。直感操作ができるスイッチ類を機能ごとにレイアウトし、形状や色など操作性を考慮したデザインとすることで、快適性も追求しました。
パッケージについては悪路走破性を重視し、全長・全幅・ホイールベースなどの車両サイズと、ディパーチャーアングル・アプローチアングルは従来型を踏襲しました(一部グレードを除く)。
■ランドクルーザーのフラッグシップにふさわしいクラストップレベルの先進安全性能
先進機能を付与した最新の予防安全パッケージ“Toyota Safety Sense”を採用。歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼)を検知し衝突回避または被害軽減に寄与するプリクラッシュセーフティに、交差点での対向直進車や右左折時に前方から来る横断歩行者検知機能、ドライバーによる回避操舵をきっかけに操舵と車線逸脱抑制をサポートする緊急時操舵回避支援機能を追加。さらに、駐車場での前後障害物や、後退時の接近車両、および歩行者を認識し事故防止に寄与するパーキングサポートブレーキを新たに採用しました。
TOYOTAは、これらの進化を遂げた新型ランドクルーザーを、本年夏以降、世界各地で発売する予定です。