ポルシェAGのインディビジュアライゼーション・アンド・クラシック担当副社長であるアレクサンダー・ファビグは次のように付け加えた。
「パフォーマンスキットの個々のコンポーネントは、互いに正確にマッチングしている」
「それらはすべてが一緒にインストールされた場合にのみ完全に有効になる。そのため、このキットは現時点ではパッケージ全体としてのみ提供されるものになっており、個々の製品として販売は現在のところ検討中だ」
空力デバイスでは、フロントスポイラーに取り付けられた追加フラップやカーボン製のアンダーボディ、ホイールエリアのエアガイドエレメントなどにより、フロントのダウンフォースレベルが高められている。具体的にはフロントで時速200キロ時に発生する力が49kgから70kgに引き上げられており、新型のリヤスポイラーや改良されたデュフューザーなどが装着されたリヤでは93kgから200kgへと大幅に向上している。
ドライブを担当したケルンは通常、タイムアタックには不向きな真夏のコンディションで、路面温度が41度にも上ったにもかかわらず新記録を樹立してみせた。彼はニューレコードホルダーとなった911 GT2 RSについて、次のように語っている。
「ポルシェ911 GT2 RSにマンタイ・パフォーマンスキットを装着すると、まるで接着剤のようにクルマがコースに密着するんだ。とくに高速コーナーではレーシングカーに乗っているかのような感覚になる」
「700PS(515kW)のパワー発揮するばかりでなく、信じられないほど優れたブレーキ性能を持ち、さらに、つねにコントロールしやすい姿勢が保たれる点は本当に驚くべきものだ」



