サイズが拡大され重量を増したリヤドアの開閉を容易にする電動開閉機能“後席コンフォートドア”は、ルーフライナーに設置したプッシュスイッチでの開閉や、車外ドアハンドルのセンサー部に触れて閉めるなど、複数の開閉方式に対応。
リヤホイールハウス周辺部に発泡吸音材を追加し、Cピラーのクォーターライトに使用する合わせガラスの肉厚増や、ノイズ軽減タイヤを採用するなど追加の騒音低減技術の採用に加えて、逆位相の音波を発生させて不快な低周波ノイズを減少させるアクティブロードノイズキャンセレーション機能も採用した。
一方、本国では『Gクラス』ベースの設定実績はあるものの、日本市場ではこれがSUVモデル初上陸となる『GLS』も登場。「SUVのSクラス」と評される威風堂々のエクステリアは、フロントエプロンにクローム処理を施したメッシュのエアインテークを設け、ピラー類やルーフレールなどもハイグロスクローム仕上げとして機能と美しさを両立する。
さらに足元のアルミホイールには、メルセデス・ベンツが製造する乗用車のなかで最大となる23インチを装着し、フロントグリルのピンストライプをモチーフとした鍛造でポリッシュ仕上げのマルチスポークデザインにより、エレガントな印象が与えられた。
ドアの開閉と同時に迫り出す電動ランニングボードを使用して室内に乗り込むと、サルーンのSクラスに準じた仕立ての高級ヨット艇内をモチーフとした空間が広がる。3列シートのベースモデルに対し4人乗車の2列としたことで、後席は120mm後方、30mm内側に移動させて、さらにゆとりを感じる広さを実現している。
サスペンションは、こちらもSクラス同様に路面の状況を読み取りサスペンションを調節するEアクティブ・ボディ・コントロールを採用。エアマティックのシステムをベースに4輪それぞれに48V対応のアクチュエーターを追加し、スプリングレートとダンパーの減衰力を個別制御することが可能となり、専用の『マイバッハ』モードでは後席の乗り心地に焦点を絞った制御が行われる。
パワートレインは、サルーンのSクラスで2機種が用意され『S580 4MATIC』には3982ccのV型8気筒ツインターボ『M176』に48V電気システムとISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせたユニットを採用。『S680 4MATIC』には5980ccのV型12気筒ツインターボエンジン『M279』を搭載し、最高出力612PS、最大トルク900Nmという圧巻の性能が備わる。
一方のGLSには3982ccのV型8気筒ツインターボ『M177』に、48V電気システムとISGを組み込んだユニットを採用。システム最高出力は558PS、最大トルクは730Nmで、ISGにより瞬間的に22PSと250Nmのブーストも可能となる。
ともに対話型インフォテインメントのMBUXや、最新テレマティクスのメルセデス・ミー・コネクト、安全運転支援システムのインテリジェントドライブは全機能が網羅され、価格はSクラスが2648万~3201万円。GLS600 4MATICは2729万円(いずれも消費税込)に。先行予約受注後のデリバリーは11月以降が予定されている。



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