技術面においては、走行モードから“Power+モード”を選択すると、アクセルペダルを緩めるだけで回生によって減速度を増大させ、滑らかに減速することができる快適ペダルをトヨタ車として初採用。アクセル・ブレーキペダルの踏みかえ頻度を抑え、ドライバーの負担を軽減することに貢献している。また、アクアシリーズとして初となるE-Four(4WD)を採用し、雪道などでもより安心して走行できるようになった。
パワートレインは、高効率の1.5リッターダイナミックフォースエンジンとアクアに最適化したハイブリッドシステムにより、コンパクトカークラストップレベルの35.8km/Lの低燃費を実現している。
安全面では最新のトヨタセーフティーセンスを標準で装備。交差点での右左折時の事故に対応範囲を拡大したプリクラッシュセーフティ、全車速追従型レーダークルーズコントロール、同一車線内の中央を走行するように操舵支援するレーントレーシングアシスト、ペダル踏み間違い時の急加速を抑制するプラスサポートなど、最新の予防安全機能を搭載。さらに、ハンドル操作、ブレーキ、アクセル、シフトチェンジなど、駐車時における全操作を車両が支援するトヨタチームメイト アドバンストパーク、前後進行方向に加え、新たに側方の静止物を検知対象とし、警報とブレーキ制御で接触回避を支援するパーキングサポートブレーキも採用されている。
前述のように新型アクアには、アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)と非常時給電モードが全車に標準装備された。停電など非常時には車両駐車時に『非常時給電モード』にすると、電気ポットやドライヤーなど家電製品が使用可能な非常用電源として活用できる。
グレード構成は『B』『X』『G』『Z』の4つで、それぞれに2WD(FF)とE-Four(4WD)を用意。価格帯は198万~259万8000円(税込)だ。
初代アクアは2011年に登場。実用性に加えて、ハイブリッド専用車としての低燃費と静粛性を求めやすい価格帯で提供し、販売台数はグローバルで187万台を超える人気のコンパクトカーとして成長した。2014年12月に一度目のマイナーチェンジを実施。2016年2月には、トヨタ史上最速で販売台数100万台超えを記録している。2017年6月に2回目のマイナーチェンジを実施するとともに、SUVルックの『クロスオーバー』が追加された。
2011年から10年間、販売台数ランキングで常に上位を保持していたが、2020年以降は人気に翳りを見せていた。しかし2代目の新型アクアの登場で、ホンダ・フィットやニッサン・ノートともに、国内コンパクトカー市場は盛り上がりを見せるだろう。
■トヨタ・アクア価格表
グレード | 駆動方式 | 価格(税込み) |
---|---|---|
B | 2WD(FF) | 198万円 |
B | E-Four | 217万8000円 |
X | 2WD(FF) | 209万円 |
X | E-Four | 228万8000円 |
G | 2WD(FF) | 223万円 |
G | E-Four | 242万8000円 |
Z | 2WD(FF) | 240万円 |
Z | E-Four | 259万8000円 |
新型アクア車両情報:https://toyota.jp/aqua/













