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 一方、サーキット専用に設計された『RSパフォーマンスモード』では、こちらも初設定となる工場オプションのセミスリックタイヤに合わせて、エンジンおよびトランスミッションの設定を調整。この場合、トルクスプリッターは、アンダーステアとオーバーステアを可能な限り抑え込み、ダイナミックでスポーティな走りを実現する。

 そのダイナミクス性能を支える足元もRS3専用に設定され、標準装備されるRSスポーツサスペンションは、新開発ショックアブソーバーとバルブシステムを装着。さらにフロントで約1°、リヤで0.5°ほどネガティブキャンバーを強め、その対応としてピボットベアリングが変更され、ロワーウィッシュボーンベアリングの剛性も強化されている。

 これらの構成が“RSトルクスプリッター”により増加した横方向のフォースを支えるとともに、操舵角に応じてギヤレシオを変化させるRS専用プログレッシブステアリングや、モジュラービークルダイナミクスコントローラー(mVDC)によりさらなる最適化を実現。

 この集中制御システムは、横方向のダイナミクスに関連するすべてのコンポーネントからデータを取得し、トルクスプリッター、アダプティブダンパー、ホイールセレクティブトルクコントロールを同期させ、正確なステアリングと取り回しを可能とする。

 こうした高次元の走りに対応する新開発の大径6ピストンスチールブレーキや、オプションの380x38mmのフロントセラミックブレーキも用意され、ブレーキの制動力や冷却性能にも余裕が持たされている。この『RS3 Sedan(セダン)』と『RS3 Sportback(スポーツバック)』は2021年8月半ばからヨーロッパでの受注が開始され。日本導入も決定次第、追って詳細が発表される見込みだ。

カーボンファイバー製インストルメントパネルやRSエンボス加工が施されたRSスポーツシートなど、レーシングライクなインテリアに
カーボンファイバー製インストルメントパネルやRSエンボス加工が施されたRSスポーツシートなど、レーシングライクなインテリアに
ドリフト専用の「RS Torque Rear」(RSトルクリヤ)と呼ばれるモードも開発され、各輪最大1750Nmのトルクを左右いずれかのリヤホイールのみに伝達する
ドリフト専用の「RS Torque Rear」(RSトルクリヤ)と呼ばれるモードも開発され、各輪最大1750Nmのトルクを左右いずれかのリヤホイールのみに伝達する
左右のリヤアクスルに理想的なトルク配分が可能な、アウディ初の“RSトルクスプリッター”と専用のRS3モードを搭載
左右のリヤアクスルに理想的なトルク配分が可能な、アウディ初の“RSトルクスプリッター”と専用のRS3モードを搭載

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