3Dプリントによる独特の質感を持った前後のエプロン・インサートは、機能的で独特な印象を醸し出し、電気自動車で典型的な閉じたラジエーターグリルとホイールカバーは空気抵抗を低減し、理論上の航続距離を向上させるとともに再生プレキシガラス製を採用する。
これにより軽量化だけでなく資源節約にも貢献し、同様に大きなパノラマ・サンルーフも再生プレキシガラス製として、内張りされていないむき出しの構造を見ることが可能となっている。また充電リッドは開いた状態でネオン・グリーンのカラー・アクセントを添え、リッド上の刻印されたコネクターの図案はポール・スミス自身が作成したものとなっている。
インテリアでもドアを開けるとすぐに典型的なポール・スミスの5色のストライプが目に飛び込み、再生コルクを使用したダッシュボード、トッパーパッドやリヤシェルフを除いて、すべてのトリムパーツが意図的に取り除かれ、通常は複数のパーツから成るダッシュボードは、スモークガラスのルックスを持つ1枚の大きな半透明のコンポーネントのみで構成されている。
クラシックなセンターメーターパネルに代わり、所有者のスマートフォンがその役割を担い、室内の唯一の触覚的な操作エレメントは、センタースタックの下にあるパワーウィンドウとスタート/ストップ機能用のトグルに絞るなど、むき出しの素材と強烈なブルーがインテリアに独特な美しさをもたらしている。
これら内装にはレザーとクロームはまったく使用されず、シートはニット・テキスタイルでカバーされ、フロアマットは再生ゴム製に。ステアリングのリムには、こちらもロードバイクからインスパイアされたバーテープが巻かれた。
今回のコラボレーションで、自動車デザインにおいて資源のより持続可能な使用のための新たなアプローチを模索したポール・スミスは、車両デザインの過程と実際の完成モデルを前に、次のようにコメントしている。
「ミニのチームは、車両デザインを作り出すに当たって新たな手法を取ることに信頼を寄せ、自由を与えてくれました。それは私にとってデザイナー冥利に尽きるものでした。私たちは本質的なものを洗い出し、アイテムを絞り込み、自動車から不要なものを取り除くことで、何かまったく特別なものを一緒に作り出した、と信じています」



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