更新日: 2022.01.24 17:36
『メルセデスAMG GT 4ドアクーペ』がエアサスを改良、最新世代MBUXや新ステアリングも採用
また、直列6気筒レイアウトによりエンジン左右のスペースが有効活用できることに加え、従来はエンジン回転を動力源としていたエアコンのコンプレッサーやウォーターポンプなども電動化されたため、前部のベルト駆動装置が不要となりパワーユニット自体もよりコンパクト化が可能に。
エンジン近接型の触媒も採用し、より効率的な排出ガス処理を実現したのに加え、12mmオフセットされたシリンダーや、その内壁にスチールカーボン材を溶射コーティングするF1由来のNANOSLIDE(ナノスライド)摩擦低減加工、そして排気によるターボチャージャーが効果を出しづらい低回転域で過給を行う“電動スーパーチャージャー”の搭載により、あらゆる回転域で俊敏なエンジンレスポンスを実現している。
そのパワーを4輪に最適配分するメルセデスAMG開発の“AMG 4MATIC+”を搭載した駆動系に対し、今回は足元に改良の手が加えられ、従来のマルチチャンバーを備えた“AMG RIDE CONTROL+エアサスペンション”に対し、新たにダンパーの外側にふたつの圧力制御バルブを追加。
リバウンドで発生する伸び側のダンピングを制御するバルブと、縮み側で発生するコンプレッションを制御するバルブの用途に分かれ、これによりホイールの伸び側と縮み側のステージをそれぞれ別個に制御することが可能に。
最小減衰力と最大減衰力の特性差を広げ、マップデザインの柔軟性をさらに高めることで、快適性を高める一方でスポーティなドライビングダイナミクスとの両立を実現している。
一方のインテリアでも新機能が実装され、全モデルに標準装備となった“MBUXインテリア・アシスタント”では、手のジェスチャーによりお気に入りの機能のショートカットをメディアディスプレイに表示したり、ルームミラーの下で手を上下させることでリーディングライトを、助手席シート上方に手を伸ばしてサーチライトのオン・オフを切り替えるなど、その利便性が大きく向上している。
同時にドライバーにとって重要なインターフェースとなるステアリングも、ドライビングに集中しながら各種メニュー操作が可能なAMGドライブコントロールスイッチを備えた“AMGパフォーマンスステアリング”が全車標準装備に。
この改良に併せて、ボディカラーにはスペクトラルブルーとスペクトラルブルーマグノの2色が新たに追加設定され、価格は1310万〜1786万円(税込)となっている。
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