一方、満充電の状態で約42kmの電動走行が可能な“エレクトリックモード”でも、充電レベルが最低限になった場合やアクセルペダルを強く踏み込んだ場合にはエンジンが始動。対する“e-SAVEモード”では、充電レベルが充分な状態においても蓄電量を維持し、エンジン主体で走行するとともに、タッチパネルモニター内の『ハイブリッド・エレクトリック・ページ』から、バッテリー節約とバッテリー充電のいずれかを選択することが可能となっている。
充電は家庭用200Vの普通充電に対応し、減速時や制動時に働く回生ブレーキは4×2走行時には駆動輪である後輪から、4×4走行時には4輪すべてからの制動エネルギーをバッテリーに供給。エネルギー回収を最大化して発電力を高める『マックス・リージェン』機能を作動させることも可能となっている。
そのリチウムイオンバッテリーはリヤシート下部に配置され、重量配分を最適化するとともに外部からの衝撃による損傷リスクの低減が図られる。また、パックには冷却回路を備え、つねに最適な温度に保たれるほか、すべての高電圧電子部品にはシーリング加工や防水処理が施されることで、渡河性能もガソリンエンジン車と同等の30インチ(76cm)を維持している。
こうして電動化を果たしたパワートレインにより、発進と同時に最大トルクを発生するモーター特性がオフロード性能の向上にも寄与し、大きな石を乗り超えるような場面でもエンジン回転数を上げることなく、巨大なトルクを瞬時に生み出すことが可能に。結果、急勾配を駆け上がるクライミングや悪路を低速で進む場面においても威力を発揮し、本格を名乗るにふさわしいタフネスが継承されている。
エクステリアでは、エンジンフードやボディサイドの“TRAIL RATED(トレイル・レイテッド)”バッジ、リヤエンブレムにブルーのアクセントカラーが配されるなどの差別化が図られ、ブラック基調のインテリアにもブルーのステッチが入ることで特別感を演出。ボディカラーにはブラックC/C、ブライトホワイトC/C、アールC/Cの3色が設定され、価格は1030万円(税込)となっている。詳細は公式サイト(https://www.jeep-japan.com/wrangler-jl/wrangler-4xe.html)まで。

