そのAMG製400Vバッテリーが高性能を実現する土台となっているのが、革新的な“直接冷却方式”で、非導電性の液体をベースとする高度な冷却液を循環させ、560個のセルすべてを個別に直接冷却する方式を初めて採用。
約14Lの冷却液を高性能電動ポンプでバッテリーの上から下まで全体に循環させ、各セルを冷却するべく厚さわずか数ミリという新しい薄型冷却モジュールを開発し、バッテリーに直接取り付けられた油水熱交換器内も通過させることで、HPBの温度は充放電の頻度に関係なく平均45度という最適な動作温度範囲内が維持される。
高温となる過負荷時には直接冷却によって温度を下げる保護メカニズムが設けられるとともに、サーキットでハイブリッドモードによる高速走行を行うなど、加速(放電)と減速(充電)が頻繁に発生する場合でも優れた性能を維持。4段階の選択式となる回生ブレーキも、温度による制限を受けることなく最大限の効率でエネルギー回収を行うことが可能となった。
これら圧巻の性能を誇るエネルギーマネジメントを司る“AMGダイナミックセレクト”には『エレクトリック(電動)』『コンフォート』『スポーツ』『スポーツ+』『レース』「スリッピー(滑りやすい)』、そして『インディビジュアル』の7つのモードが備わり、新しい駆動技術に合わせて精密な設定が施される。
これにより駆動システムとトランスミッションのレスポンス、ステアリング特性、サスペンションの減衰特性、サウンドなど主要なパラメーターが変更され、モーター駆動が可能な電力残量があれば始動時のディスプレイには『Ready』のアイコンが現れ、室内にはAMGならではのパワフルに響く始動音がスピーカーから流れ、発進可能な状態にあることを音でもフィードバックする機能が備わる。
さらに車速に応じて変化する専用の低周波AMGサウンドを前後のスピーカーから車外に発することで『GT 63 S Eパフォーマンス』が近づいていることを周囲に対して知らせるとともに、サウンドは約50km/hまで発生して徐々に音量が小さくなる制御も盛り込まれ、それ以上の速度域ではサウンドボタンにより『バランス』と『パワフル』の2種類の音質も楽しめる。
こうした先進の駆動技術を支える脚元には、セルフレベリング機構付きマルチチャンバーエアサスペンションをベースに、減衰力特性の調整が可能な電子制御アダプティブダンパーを組み合わせた“AMG RIDE CONTROL+エアサスペンション”と、フロントが420×40mmのディスク径にブロンズカラーの6ピストン固定式、リヤが同380×32mm径のシングルピストン・フローティング式となる“AMGカーボンセラミックブレーキ”を標準装備し、価格は3270万円(税込)となっている。


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メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス公式サイト:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/amg-gt/amg-gt-4-door-coupe/explore/gt63-s-e-p-f1.module.html