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投稿日: 2023.11.27 12:17
更新日: 2023.11.27 12:22

Team Noah 2023スーパー耐久第7戦富士 レースレポート


国内レース他 | Team Noah 2023スーパー耐久第7戦富士 レースレポート

タイチームとのジョイントで8位完走

 ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 supported by BRIDGESTONEに年間エントリーする『Team Noah GR Supra GT4』は、11月11~12日に富士スピードウェイ(静岡県)で開催されたシリーズ第7戦(最終戦)『S耐ファイナル 富士4時間レース in フジニック フェス.』のST-Zクラスにトヨタ・チーム・タイランドとのコラボレーションで参戦。クラス参加11台中8位で完走した。

 福岡に本拠を置くTeam Noah(代表:清瀧雄二)は、“九州に元気を!九州のモータースポーツにもっとワクワクを!”を合言葉に九州のレーシングチームとして2018年よりS耐に参戦を開始。2021~22年はホンダ・シビックTCRで、ST-TCRクラスチャンピオンを獲得した。今季はマシンをGT4規定のGR Supra GT4 EVOへ替え、クラスも毎戦10台近くがエントリーする激戦区のST-Zクラスへステップアップ。

 今回は2014年からニュルブルクリンク24時間に参戦、2017~19年にはスーパーGT・GT300クラスにフル参戦し来季のS耐参戦を検討中のトヨタ・チーム・タイランドとコラボレーションすることになり、蘇武“ソブポン”喜和、ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ(60)、ナタポン・ホートンカム(42)、そしてグランツ・スパポン(47)の計4名で4時間レースに臨んだ。今回のST-Zクラスエントリーは、国内外のGT4マシン5車種計11台と相変わらずの激戦区となった。

 11日の予選は、冷たい雨が時おり降りコースを濡らす難しいコンディションで行われた。タイ人ドライバーたちは、このレースウィークに初めて富士でGRスープラGT4をドライブ。さらに10日と11日朝の専有走行はほとんどがウエットコンディションだったため、満足な慣熟走行ができないまま予選を迎えた。

 まずはAドライバーのナタウッドが8位につけ、Bドライバーの蘇武が7位。ドライバー2名のベストタイム合算で、総合14位、クラス7位となった。またナタポン、グランツも基準タイムをクリアした。

 12日は曇天ながら前日ほどの寒さもなく、朝早くから2万6500人のファンが富士に詰めかけた。

 4時間の決勝レースは、まず蘇武が混乱するスタートを担当し、レースが落ち着いた頃からタイ人ドライバーに9クラス混走であるS耐レースの雰囲気を体験してもらう。このため最後までトラブルやアクシデントなく無事につなぐことが肝心だ。気温12度の12時29分に決勝はスタート。

 するとTGRコーナーで蘇武の前の2台が接触ストップし順位を5番手に上げた。しかしナタウッドのこれまでの戦績がジェントルマンドライバーとして優秀ということで、ドライブスルーのAドライバーハンデキャップを背負うことになり、蘇武は5周目にピットインして順位を落とすことになった。他の車両が早めのピットインをするなか、蘇武は周回を重ねクラス3位走行中の42周でピットインしここでナタポンに交代した。

 タイ人ドライバーのトップバッターとなったナタポンはスーパーGTでも走り慣れた富士を短めの17周、40分ほどを走りピットイン。交代したグランツは初めて走る富士をステディに周回し、29周、約1時間を走り8番手でベテランのアンカー、ナタウッドに交代した。

 夕陽が差し徐々にトワイライトタイムを迎えるなか、ナタウッドは安定したラップタイムを刻み36周、約80分を走り8位でチェッカー。無事4時間レースで完走を果たした。

 トヨタ・チーム・タイランドは手応えを感じ、来季はクラス、車両は未定ながらS耐への参戦を予定している。これでTeam Noahの今季の活動は無事終了。来季もGRスープラGT4でS耐への参戦を継続する予定。

ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ

「久しぶりに日本に戻って来ました。GT4のクルマはタイでテスト走行はしているのですが、レースに出るのは初めてでした。S耐は初めての経験で、スーパーGTとはやはり違いますね。乗ってみるとこのセッティングなどのやり方、チームの感触も最高でしたし大いにドライブを楽しむことができました。来年日本に来たら、またよろしくお願いします」

蘇武“ソブポン”喜和

「スーパー耐久で海外の方と組むのは初めてだったのでどういうレースになるのかと思っていたのですが、皆さん海外のレース経験も豊富で、僕がクルマを作ってみんながそれに合わせようという形になったのですごくやりやすかったです。皆さん意識は高いしこちらも良い経験になりました。クルマも進化していて来年に向けて良い形で終われたのではないかと思います」

ナタポン・ホートンカム

「スーパーGTで富士も走ったことは何度もありますが、今回は初めてのスーパー耐久でした。コース上のクルマの台数がとても多くて驚きましたが、慣れてしまえば大きな問題はありませんでした。とても良い経験になりましたね。来年はスーパー耐久に出ることになると思いますが、今回の経験を生かして今回以上にレースを楽しみたいですしもっと良い結果につなげたいと思います」

グランツ・スパポン

「これまでTCRのレースを中心に走っていて、日本でも走った経験はあります。今回初めて富士を走りましたが、今回はクルマの台数がとても多くてすごく難しいレースになりました。でもすごくエキサイティングで楽しかったです。スープラは良いクルマで好きなタイプですね。来年は日本に戻って来てスーパー耐久に参加する予定ですので、日本の皆さんよろしくお願いします」

2023スーパー耐久第7戦富士 N.ジャルーンスルカワッタナ/蘇武喜和/N.ホートンカム/S.グラント(Team Noah GR Supra GT4)
2023スーパー耐久第7戦富士 N.ジャルーンスルカワッタナ/蘇武喜和/N.ホートンカム/S.グラント(Team Noah GR Supra GT4)


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