更新日: 2023.11.28 16:50
ENDLESS SPORTS ST-2 2023スーパー耐久第7戦富士 レースレポート
ENEOS スーパー耐久シリーズ2023
Supported by BRIDGESTONE ROUND.7
第7戦 S耐ファイナル 富士4時間レース
with フジニックフェス
ENDLESS SPORTS レースレポート
#13 ENDLESS GR YARIS
参戦クラス:ST-2クラス
Aドライバー:花里祐弥
Bドライバー:石坂瑞基
Cドライバー:伊東黎明
Dドライバー:岡田整
監督:渡海正雄
開幕戦鈴鹿2位、富士24時間優勝。第3戦SUGO2位、第4戦オートポリス優勝、第5戦もてぎ3位とシーズンを通して好調な#13 ENDLESS GR YARIS。第6戦岡山はST-2クラスが“お休み”だったため、2ヶ月ぶりのレースとなる今回が最終戦となる。
シリーズランキングは130.5ポイントでトップ。2位は102ポイント、3位は97.5ポイントとリードした状態で最終戦を迎えた。レースでチェッカーフラッグを受け完走ポイントを獲得すればチャンピオン獲得できる状況だが、チームとしてはもちろん表彰台の頂点を目指す。ちなみに今回も50kgのウエイトハンデと70秒のピットストップが課せられている。
<予選>
A:花里祐弥 1’53.493 クラス2番手
B:石坂瑞基 1’57.732 クラス2番手
C:伊東黎明 2’03.118 クラス2番手
D:岡田整 2’04.951 クラス2番手
→A・Bドライバー合算による予選結果:2番手
11月11日(土)予選日。金曜日から断続的に降る雨で、路面はウエットコンディションから乾きつつまた再び小雨が降るような状況が続いていた。予選開始は13時20分。この時も路面はほぼドライだが、一部コース脇は濡れているようなコンディション。気温も10度少々と寒さを感じるなかでの予選となった。
Aドライバー予選は花里が走行。小雨が降っていたためウエット宣言された状況での走行となった。花里は1分53秒493をマークしてクラス2番手を獲得。続く14時40分からはBドライバー石坂の走行が開始。こちらもウエット路面での状況の中クラス2番手を獲得。Cドライバー伊東は2分3秒118、Dドライバー岡田は2分4秒951と順調にタイムを記録し、A・Bドライバーの合算タイムによる予選結果は2番手となった。
<決勝>
12時29分、4時間の決勝レースがスタート。天候は晴れだが、肌寒い気温。13号車ENDLESS GR YARISは無事に規定周回数を走り切ればシリーズチャンピオン獲得だ。スタートドライバーは花里。5周目にピットインして、花里がプロドライバー認定されたことによるハンディキャップ70秒停止を消化。5番手でコースへと復帰する。
31周目花里がAドライバーの義務である1時間の走行を終え、石坂に交代。順調にラップを重ねていくが、39周目にエンジンが吹けないと緊急ピットイン。ピットで点検したのちコースに一旦復帰するもエンジンに致命的なトラブルが発生。石坂はなんとかピットに戻り、チームは急遽エンジン交換作業を始めることとなった。
FFベースの4WD車両でのエンジン交換という非常に手間のかかる作業を、チーム全員で行い約1時間半にて作業を完了。しかしこの時点ですでに再度コースインしても、規定周回数に満たないため完走扱いにはならないことが確定していた。それでもレース中に復帰できるならば1周でも多く走るのがエンドレスのチームとしての姿勢だ。
13号車は伊東黎明にドライバー交代しコースへ復帰。その後、岡田整にドライバー交代してチェッカーフラッグを受けた。しかし13号車が完走扱いにならずノーポイントに終わったこと、そしてシリーズランキング2位だった#743 Honda R&D Challenge FL5が優勝したことでシリーズチャンピオンは743号車となり、ENDLESS GR YARISはランキング2位でシーズンを終えることとなった。
<ドライバー・監督コメント>
●Aドライバー 花里祐弥
「チームとしてやれることはやってきましたが、これも耐久レースの難しさだと改めて感じました。もっと細かいところの詰めの積み重ねにまだまだ足りない部分があったと思います。もっと強いチームになって帰って来たいと思います。製品開発としては、サスペンションの新型バンプラバーのテストが今シーズン後半のテーマでした。レース活動を通して、より活かせる使い方を理解できたので、ユーザーの皆様にフィードバックできるまでもうしばらくお待ちください。応援ありがとうございました」
●Bドライバー 石坂瑞基
「今シーズンはチーム全体でトラブルもミスもなく戦うことができるレースが多く、その流れもあってランキングトップで最終戦を迎えることができました。最終戦はチャンピオンを逃すにはこういう状況しかないという、その状況になってしまいました。それはとても残念でしたが、自分たちがやれることは精一杯できたと思います。来シーズンリベンジできるなら一層パワーアップしてチャンピオンを取りに行きたいと思います」
●Cドライバー 伊東黎明
「去年よりも確実にチームはパワーアップしていました。団結力もありました。その結果、最終戦までいいレースができていたと思います。今年いい流れだったのが最後の最後で見放された感はありますが、同じメンバーでリベンジしたいと思います。もっともっと速くなり、チャンピオンを取りに行きたいと思います。今シーズン応援ありがとうございました」
●Dドライバー 岡田整
「今年もDドライバーでチームメイトとレースさせてもらって、自分が乗らない3時間レースでもチームメイトが結果を出してくれてランキング上位で走ることができました。最終戦は残念でしたがそこにミスはなく、シリーズ通してメカニックもドライバーもペナルティなく仕事ができたことは良いことだと思います。自分の速さも見直して、もう1回チャレンジしたいと思います。1年間ありがとうございました」
●監督 渡海正雄
「最終戦は残念な結果に終わり、チャンピオンを取ることができませんでした。レースは運が半分とは言いますが、正直相手をねじふせて勝てる強さはなかったと思います。そこをもっと煮詰めていく必要があると感じたシーズンでした。煮詰めるべきところをしっかりと見直す、テストするべきところはテストするということが必要。そのあたりをしっかりとこなしてもっと力を付けていくべきだと感じます。力及ばずチャンピオン取れませんでした。1年間ありがとうございました」