更新日: 2024.05.08 19:28
HFDP with B-Max/B-Max Racing Team 2024年FIA-F4第1大会 レースレポート
HFDP with B-Max Racing Team レースレポート
開幕戦は揃って表彰台、第2戦は出⾛を⾒合わせ
HFDP with B-Max Racing Team(チーム代表宮⽥雅史)は、5⽉3〜4⽇に富⼠スピードウェイで⾏われたFIA-F4選⼿権(チャンピオンクラス)第1、2戦に参戦し、第1戦では野村勇⽃選⼿、洞地遼⼤選⼿が揃って表彰台に上りました。第2戦は多発するエンジントラブルへの対応として、安全を優先し出⾛を⾒合わせる判断をしました。
開幕⼤会であることに加え、ゴールデンウィークのスーパーGT に訪れる多くの観客が⾒守るなかで⾏われるレースということもあり、気合い⼗分でサーキット⼊りしました。事前に⾏われた練習⾛⾏は、初⽇はウエット、2⽇⽬はドライと、異なるコンディション
でしたが、両⽇ともふたりでワン・ツーという好調さを⾒せ、期待を持って予選を迎えました。
■予選(5⽉3⽇(⾦・祝)午前7時45分〜8時5分)
野村選⼿は、早々に1分46秒台に⼊れると、9分経過時点でトップタイムとなる1分45秒432をマーク。そこから、少しずつタイムを削り取っていきますが、順位は思ったように上がらず、3位(セカンドタイムは4位)と悔しい結果となりました。
洞地選⼿は、コースインした直後に⾞両に振動を感じ、ピットでのチェック、修復を余儀なくされましたが、後半の10分間で焦る気持ちを抑えて着実にタイムアップ。6位(セカンドタイムは8位)で予選を終えました。
■第1戦決勝(5⽉3⽇(⾦・祝)午後12時15分〜14周)
スタートでのポジションアップは叶いませんでしたが、野村選⼿4位、洞地選⼿5位と、トップを窺える位置で周回を重ねました。5周⽬にトップと2位の⾞両が接触し、トップの⾞両がクラッシュ。これで野村選⼿が3位、洞地選⼿が4位に浮上しました。
8周⽬に後⽅で起きたアクシデントで、セーフティカーが導⼊され、このチャンスを⽣かしたいところでしたが、12周⽬のリスタートでは順位を上げることはできませんでした。
しかし、ここでトップの選⼿に接触に対するドライブスルーペナルティが課され、ふたりはひとつずつポジションを上げ、2位、3位でフィニッシュ。シーズン初戦で揃って表彰台に上りました。
■チーム監督 武藤英紀コメント
「好調だった練習⾛⾏の流れで予選に臨みました。野村選⼿はベストを尽くせたと思います。僅差でしたが他の選⼿が速かったですね。洞地選⼿はトラブルが出てしまい、アタックに⼊るのが遅れてしまいました。⾛り込んでタイムを上げていくF4では、時間が⾜りませんでした。でも、焦ることなく置かれた状況で精⼀杯やったことは評価できます」
「決勝では、野村⾞のストレートの伸びがいまひとつでした。空⼒的な問題はありませんでしたので、他に原因がありそうです。洞地選⼿は6位からの追い上げでしたが、アグレッシブに攻めて終始良いペースでした。野村選⼿との競り合いの場⾯では冷静さも⾒せましたし、メリハリのある良いレースをしていました。ふたりとも与えられたなかでベストを尽くしての表彰台ですから、シーズンを考えれば良いスタートが切れたと思います」
■50号⾞ドライバー 野村勇⽃選⼿コメント
「練習⾛⾏から調⼦が良かったので、⾃信を持って予選に臨みましたが、⾛り始めからクルマのフィーリングがそれまでと違っていたので⼾惑いました。グリップ感がなく、挙動が落ち着かない感じです。それでも、3位に踏みとどまれたのは良かったです」
「決勝では3位からの優勝を狙っていましたが、ここでもペースが思うように上がらずに苦戦してしまいました。原因は分かりませんが、全体的に伸びを⽋いているような状態でした。練習⾛⾏の好調さをレースに活かせなかったことで、悔しさが残りましたが、2位はシリーズを考えれば悪くない結果です。残る6⼤会で納得のできるレースをして巻き返したいと思います」
■51号⾞ドライバー 洞池遼⼤選⼿コメント
「予選は、⾛り出してすぐに振動が出て、チェックと修復のために⼗分なアタック時間が取れなくなってしまいました。ポールを取れる速さはあったと思いますので、本当に悔しい結果でした」
「決勝も、序盤にエンジンが息つきする症状が出て離されたり、競り合いで押し出されたり、納得のできる内容ではありませんでした。表彰台には上りましたが、勝てるレースを落としてしまったという思いが強く、悔しさが残るレースでした」
第2戦決勝(5⽉4⽇)の出⾛⾒合わせについて
レースウイークに⼊り、今シーズンから搭載されている新エンジンに原因不明のトラブルが頻発していました。そこで、第1戦終了後にシリーズを運営するGTアソシエイション(GTA)と参加者が、対応について話し合いを持ちました。
GTA側はトラブルの⼀因と考えられるエンジン内部の温度上昇を抑えるため、上限回転数を下げ、空燃⽐を下げる(燃料を濃くする)対策を施したうえで、レースを開催するという⽅針を打ち出しました。
しかし、チームとしては、混戦のなかで失速した場合、重⼤なアクシデントが起こる可能性は否定できず、まして⾼速の富⼠では⼤きな事故に繋がるリスクが⾼いと判断。ドライバーの安全を最優先して、⾃主的にレースへの出⾛を⾒合わせることにしました。
B-Max Racing Team レースレポート
DRAGON選⼿が開幕戦を制する、第2戦は出⾛を⾒合わせ
B-Max Racing Team(チーム総代表 組⽥⿓司)は、5⽉3〜4⽇に富⼠スピードウェイで⾏われたFIA-F4選⼿権(インディペンデントクラス)第1、2戦に参戦し、DRAGON選⼿が第1戦でポール・トゥ・ウインを飾りました。第2戦は多発するエンジントラブルへの対応として、安全を優先し出⾛を⾒合わせる判断をしました。
独⽴したクラスとして地⽅選⼿権が懸けられることとなったインディペンデントクラスの記念すべき開幕戦となった今⼤会。今⽥選⼿は海外出張のため⽋場となり、DRAGON選⼿のみが参戦しました。
■予選(5⽉3⽇(⾦・祝)午前8時20分〜8時40分)
DRAGON選⼿を含めた3⼈による、ポールポジションの争奪戦が序盤から繰り広げられました。この戦いは予選後半になってさらに激化。DRAGON選⼿が1分47秒196をマークすると、IKARI選⼿が1分47秒164とわずかに更新。さらに、仲尾恵史選⼿が1 分47秒041をマークするという状況が続きました。そして、DRAGON 選⼿が最後のアタックで1分46秒963とトップに⽴ち、1分46秒978で追いすがる仲尾選⼿を振り切って、開幕戦のポールを奪いました。
■第1戦決勝(5⽉3⽇(⾦・祝)午後12時15分〜14周)
ポールポジションから好スタートを決めたDRAGON選⼿は、序盤で逃げ切ろうとハイペースで周回を重ね、3周⽬には早くも2位仲尾選⼿に1秒のマージンを築きました。次の周には、このレースのファステストラップとなる1分47秒470をマークし、6周終了時には安全圏となる3秒まで差を広げました。
8周⽬にセーフティカーが導⼊され、2位との差はリセットされてしまいますが、DRAGON選⼿はリスタートを決めると、そのまま逃げ切って、記念すべきインディペンデントクラス創設の最初のレースで優勝を飾りました。
■30号⾞ドライバー DRAGON選⼿コメント
「ストレート重視にしたライバル勢のセッティングと異なり、コーナー重視にしたことが勝因と思います。決勝でのタイヤの消耗が気にはなりましたが、練習⾛⾏でユーズドタイヤでのペースが良かったので⾃信はありました」
「スタートからハイペースで⾶ばし、前半でスリップストリームに⼊られないところまで逃げるという作戦でした。セーフティカーランで予定どおりにはいきませんでしたが、リスタートでは1コーナーさえ抑えれば、また差を開くことはできると思っていました。ほぼ完璧なレースでした」
第2戦決勝(5⽉4⽇)の出⾛⾒合わせについて
レースウイークに⼊り、今シーズンから搭載されている新エンジンに原因不明のトラブルが頻発していました。そこで、第1戦終了後にシリーズを運営するGTアソシエイション(GTA)と参加者が、対応について話し合いを持ちました。
GTA 側はトラブルの⼀因と考えられるエンジン内部の温度上昇を抑えるため、上限回転数を下げ、空燃⽐を下げる(燃料を濃くする)対策を施したうえで、レースを開催するという⽅針を打ち出しました。
しかし、チームとしては、混戦のなかで失速した場合、重⼤なアクシデントが起こる可能性は否定できず、まして⾼速の富⼠では⼤きな事故に繋がるリスクが⾼いと判断。ドライバーの安全を最優先して、⾃主的にレースへの出⾛を⾒合わせることにしました。