更新日: 2024.11.07 17:57
HFDP with B-Max/B-Max Racing Team 2024年FIA-F4第7大会もてぎ レースレポート
HFDP with B-Max Racing Teamレースレポート
野村選⼿、3連勝でドライバーズタイトルを引き寄せる
チームタイトルは最終⼤会を待たずに獲得決定
HFDP with B-Max Racing Team(チーム代表 宮⽥雅史)は、11⽉1〜3⽇にモビリティリゾートもてぎで⾏われたFIA-F4選⼿権(チャンピオンクラス)第11、13、14戦に参戦し、野村勇⽃選⼿が3レースすべてで優勝し、タイトル争いでも⼤きくリードすることになりました。
洞地遼⼤選⼿も⼆度表彰台に上り、ふたりによるタイトル争いは最終鈴⿅⼤会で決着することになりました。また、参戦初年度ながら、最終⼤会を待たずしてチームタイトルを獲得しました。
オートポリス⼤会で中⽌となった第11戦が急きょ組み込まれたことで、今⼤会は3レース制となり、タイトルの⾏⽅を占ううえで重要な⼤会になりました。
第11、13戦予選(11⽉1⽇(⾦)午後2時45分〜3時5分)
両レースの決勝グリッドは、予選のベストとセカンドタイムで決定され、第14戦のグリッドは第11戦の決勝中のベストラップタイムで決まることになりました。
野村、洞地選⼿に新原選⼿を加えた3選⼿による息詰まる攻防は、終了間際に新原選⼿を逆転した洞地選⼿が制し、両レースともにポールポジションを獲得しました。野村選⼿はベスト、セカンドタイムともに僅かに届かず、3位と2位という結果になりました。
第11戦決勝(11⽉2⽇(⼟)午前8時15分〜 10周)
夜半から降り続いた⾬が弱まり、スタンディングスタートでレースが始まりました。ポールポジションの洞地選⼿は出遅れ、野村選⼿が新原選⼿との先陣争いを制してトップに出ると、洞地選⼿もオープニングラップで2位に上がり、ワン・ツー態勢で周回を重ねました。
途中、コースアウトした⾞両の回収で、⼆度のセーフティカー(SC)ランとなりましたが、野村選⼿は落ち着いてリスタートを決め、最後はSC先導のまま、規定の30分が経過してフィニッシュを迎えました。
ウェットコンディションでの野村選⼿のペースが良く、洞地選⼿はオーバーテイクのチャンスを⾒いだせないまま2位でチェッカーを受けました。
第13戦決勝(11⽉2⽇(⼟)午後0時40分〜 12周)
⾬は降り続いていましたが、スタート前には⼩康状態となりました。ポールポジションの洞地選⼿はホイールスピンで出遅れてしまい、好スタートを決めた野村選⼿と新原選⼿が先⾏してレースが始まりました。
やや抜き出たペースで⾛る野村選⼿は、⾷い下がる2位新原選⼿との差を開き、1秒遅れて3位の洞地選⼿も続きました。途中、中団グループのアクシデントなどで⼆度のセーフティカー(SC)ランがありましたが、リスタート後も野村選⼿の速さは衰えることなく、トップでチェッカーを受けました。なお、レースは規定の30分を経過したため、12周でチェッカーとなりました。
第14戦決勝(11⽉3⽇(⽇)午前8時40分〜 12周)
⼟曜⽇から⼀転、サーキット上空は晴れ渡り、絶好のレース⽇和となりました。決勝グリッドは、第11戦の決勝中のベストラップ順で決定され、野村選⼿と洞地選⼿がフロントロウに並びました。
スタートを決めた野村選⼿がトップを守り、その後⽅で洞地選⼿と新原選⼿が激しく2位を争うかたちで始まったレースは、野村、新原、洞地選⼿の順で1周⽬を終えました。2周⽬にコースオフした⾞両があり、セーフティカー(SC)が⼊りました。
リスタートでは、野村選⼿の背後に新原選⼿が迫りますが、6周⽬に⾞両が横転するアクシデントがありふたたびSCが⼊りました。規定の30分が近づくなか、残り時間が2分を切ったところで、SCランが解除され、残り1周の超スプリントレースとして再開されました。
トップ野村選⼿は、2位新原選⼿を従えて、今⼤会3勝⽬のチェッカーを受け、洞地選⼿は、最後の1コーナーで佐野選⼿にかわされ4位でフィニッシュしました。
今⼤会で3連勝を決めた野村選⼿は、シリーズポイントを193まで伸ばし、ランキング2位の洞地選⼿との差を41としました。ドライバーズタイトルの決定は、最終⼤会を待つことになりましたが、チームタイトルは今⼤会で決定し、HFDP with B-Max Racing Teamは、参戦初年度でのタイトル獲得となりました。ご⽀援、応援いただいた関係者およびファンの皆さまに感謝申し上げます。
チーム監督 武藤英紀コメント
「⾮常に充実した週末でした。チームとして、コンペティティブなクルマを準備することができ、ドライバーも⾼い緊張感をもって良いバトルができました。結果として、3戦全勝でチームタイトルを決めることができ、スタッフ全員の苦労がひとつの形になりました。監督としてもひとつの節⽬になり、⼤変嬉しく思っています」
「野村選⼿は全勝でリードを築くことができましたし、洞地選⼿は予選で速さを⽰すことができました。結果の明暗はありましたが、ドライバーとして成⻑できる環境に⾝をおいて戦えていますので、最後は⾛り慣れた鈴⿅で、ふたりとも悔いの残らないように思い切りやってほしいと思います」
50号⾞ドライバー 野村勇⽃選⼿コメント
「予選では悔しい思いをしましたが、全⼒を出し切っての結果ですので、気持ちを切り替えて第11戦の決勝に臨みました。今年初めてとなった⾬のスタンディングスタートもうまく決まり、1周⽬に競り合いの末、トップに⽴って勝つことができました。今⼤会はこの優勝が⾃信になって、弾みがついたように思います」
「第13戦はほぼパーフェクトでしたし、第14戦はポールスタートで少し緊張しましたが優勝でき、この週末、⽬標としていた3連勝を達成することができました。最後はホームコースの鈴⿅ですが、油断せずに勝ちを重ねて、良いかたちでシーズンを終えたいと思います」
51号⾞ドライバー 洞池遼⼤選⼿コメント
「⾮常に悔しい週末でした。予選では両レースでポールが取れ、ここまでは⾮常に良い流れで来ていました。ただ、ウエットコンディションのスタートが、2レースとも決まらずにポジションを落としてしまいました」
「3レース⽬はドライになり、スタートで狙っていましたが、思うようにいかず、その後もペースを上げられずに、順位を落として終わってしまいました。チャンピオンの可能性はほぼなくなってしまいましたが、鈴⿅では今回の悔しさを晴らす⾛りで締めくくりたいと思います」
B-Max Racing Teamレースレポート
DRAGON選⼿2勝、今⽥選⼿1勝でタイトルは鈴⿅決着へ
B-Max Racing Team(チーム総代表 組⽥⿓司)は、11⽉1〜3⽇にモビリティリゾートもてぎで⾏われたFIA-F4選⼿権(インディペンデントクラス)第11、13、14戦に参戦し、DRAGON選⼿が2勝、今⽥信宏選⼿が1勝を挙げ、チームとして3レースすべてを制しました。
ドライバーズタイトルの決定は、最後の鈴⿅⼤会に持ち越されることになりました。オートポリス⼤会で中⽌となった第11戦が急きょ組み込まれたことで、今⼤会は3レースが⾏われることとなり、僅差のタイトル争いを繰り広げるふたりにとっては、気の抜けない⼤会となりました。
第11、13戦予選(11⽉1⽇(⾦)午後3時15分〜3時35分)
第11、13戦の決勝グリッドは、予選のベストとセカンドタイムで決定され、第14戦のグリッドは第11戦決勝中のベストラップタイムで決まることになりました。DRAGON選⼿と今⽥選⼿は、周回を追うごとに2分00秒台から1分59秒台へとタイムを上げ、ベストタイムではDRAGON選⼿が0.07秒、セカンドタイムでは今⽥選⼿が0.12秒上回るという、互⾓の勝負を繰り広げ、両レースでふたりが位置を変えてフロントロウに並ぶことになりました。
第11戦決勝(11⽉2⽇(⼟)午前8時15分〜 10周)
⾬の降るなか、ポールスタートのDRAGON選⼿は、エンジンストールをしたグリッド前列の⾞両に⾏く⼿を阻まれてしまい、今⽥選⼿の先⾏を許しました。しかし、3コーナーでトップの座を奪い返すと、今⽥選⼿との差を徐々に開いていきました。
ウエット路⾯に⾜をすくわれる⾞両が多く、⼆度にわたってセーフティカー(SC)が導⼊され、最後はSC先導でゴールとなりましたが、リスタートもしっかり決めてトップを守ったDRAGON選⼿が、今シーズン4勝⽬。今⽥選⼿も2位に⼊り、揃って表彰台に上りました。
第13戦決勝(11⽉2⽇(⼟)午後0時40分〜 12周)
DRAGON選⼿が、スタートでポールポジションの今⽥選⼿を抑えてトップに出ますが、今⽥選⼿も背後にピタリとつけてチャンスを窺い、トップ争いは膠着状態となりました。4周⽬に起きた複数台の接触によりSCランとなりましたが、リスタートとなった8周⽬、トップを快⾛していたDRAGON選⼿が、混⾛するチャンピオンクラスの下位⾞両を気にしすぎてしまい、5コーナーで痛恨のスピン。即座にコース復帰を果たしますが、⼤きく順位を落としてしまいました。
トップに⽴った今⽥選⼿は、安定したペースで残り周回を⾛りきり、チャンピオンクラスの⾞両を従えて、今季5勝⽬のチェッカーを受けました。⼀⽅、ポイント圏外にまで落ちたDRAGON選⼿は、終盤に⻤神の追い上げを⾒せて7位フィニッシュ。貴重な6ポイントを⼿にしました。
第14戦決勝(11⽉3⽇(⽇)午前8時40分〜 12周)
好スタートを決めた2番グリッドの今⽥選⼿がトップに⽴ち、チャンピオンクラスのマシン2台を挟んで、ポールスタートのDRAGON選⼿が追うという展開になりました。絶対的優位に⽴った今⽥選⼿でしたが、2周⽬3コーナーのブレーキングで、突如コントロールを失いコースオフ。グラベルに捕まってしまいました。これでDRAGON選⼿が労せずしてトップに⽴ち、⼆度のSCランからのリスタートも決めて、今⼤会2勝⽬、シーズン5勝⽬を飾りました。
今⽥選⼿もコース復帰して完⾛しましたが、ポイント獲得はならず、タイトル争いでかなり苦しい⽴場に⽴たされることになりました。DRAGON選⼿が2勝、今⽥選⼿が1勝を挙げたことで、チャンピオン争いは完全にふたりの⼀騎討ちになり、DRAGON選⼿が187p、第14戦でノーポイントに終わった今⽥選⼿が163.5pと、2レースを残してDRAGON選⼿が優位に⽴ちました。
30号⾞ドライバー DRAGON選⼿コメント
「今⽥選⼿も僕も、浮き沈みのあった週末でしたが、バトルをした結果ではなく、運に左右されて勝敗が決まっていたように思います。お互いにトップを⾛りながらの思わぬミスもありましたし、まだまだ勉強をしなければいけないと感じました。ポイントでは少し差がつきましたが、F4に関しては優勝とリタイアで、⼀気に25点挽回できますので、セーフティリードといえるものではないと思っています」
「鈴⿅⼤会では、連勝を狙ってくる今⽥選⼿の前でゴールすることを⼼掛けて臨みます。でも、同じチームでこうして最後までタイトル争いができることは幸せなことですので、その気持ちを忘れずに、クリアなバトルで締めくくりたいと思います」
44号⾞ドライバー 今⽥信宏選⼿コメント
「この週末は、スピードがありましたし、3レースすべてで勝つ気満々でした。しかし、結果的には、対DRAGON選⼿1勝2敗と負け越してしまいました。タイトルを考えると、最後のレースが0ポイントで終わったのが痛かったですね。同じようにトップを⾛りながらスピンをしたDRAGON選⼿は、最後に追い上げて6ポイントを持ち帰りましたので、その差は効いています」
「最後のミスは、決して無理をしたつもりはありませんでしたが、結果的に無理をしていたということになると思います。今思えば、もっと冷静に⾏けば良かったと思いますが、レース序盤はテンションも上がっていますしね。鈴⿅では、DRAGON選⼿の順位次第というところがありますが、とにかく最後まで諦めることなく、2連勝を狙って臨みます」