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投稿日: 2016.04.23 17:09
更新日: 2016.05.06 19:47

全日本F3第1戦:ポールシッター山下が開幕戦勝利。初参戦マーデンボローが2位


国内レース他 | 全日本F3第1戦:ポールシッター山下が開幕戦勝利。初参戦マーデンボローが2位

 全日本F3選手権第1戦鈴鹿は23日、12周の決勝レースが行われ、ポールシッターの山下健太(ZENT TOM’S F312)が優勝。悲願のタイトル獲得へ好スタートを切った。

 第1戦の舞台である鈴鹿サーキットは朝から青空が広がり、ドライコンディションで行われた第1戦・第2戦の予選では山下が2戦ともポールポジションを獲得。2番手に坪井翔(ZENT TOM’S F314)が続き、トムスがフロントロウを独占する形となった。予選3番手はフォルクスワーゲンエンジンを積むB-MAX Racing Team with NDDPのヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP F3)、4番手にはチームメイトの千代勝正(B-MAX NDDP F3)が続いた。

 決勝レースには、予選通過基準タイムをクリアした15台が参加。フォーメーションラップ中に予選15番手の岡崎善衛(Glocal アルビTLM)がデグナーでコースアウトする場面もあったがグリッドについている。

 迎えたスタートで、ポールシッターの山下はスタートを決めて、トップのまま1コーナーへ。その後方では4番手の千代が、前方のマーデンボロー、坪井を交わして2番手に浮上した。トップの山下はセクターを通過するごとにギャップを広げ、オープニングラップを終えた時点で2秒近いリードを築いた。

 2周目、このまま山下が独走態勢に入るかと思われたが、後方で激しいサイド・バイ・サイドを繰り広げていたDRAGON(B-Max Racing F308)とアレックス・ヤン(ALEX YANG Hanashima F3)がホームストレート上で接触しクラッシュ。マシン回収のために、セーフティカーが導入されたため、山下が築いたリードがリセットされることとなった。

 クラッシュしたマシンはピット出口付近に停止したこともあり、セーフティカーランは短時間で終了。山下はこの再スタートでもポジションを譲らず、再びマージンを築きながらレースをリードしていく。しかし、その後方では千代、坪井、マーデンボローによる2位争いが白熱。5周目、マーデンボローがバックストレートで坪井のイン側に並ぶと、両者はサイド・バイ・サイドの状態で130Rを抜けてシケインへ。ここでは坪井がポジションを守ったものの、最終コーナーの立ち上がりでマーデンボローがぴたりと背後につける。そのままスリップを使ったマーデンボローが、ホームストレートで坪井をオーバテイクしていった。

 決勝レースが折り返しを過ぎた7周目、3番手に浮上したマーデンボローは前を走る千代に迫ると、8周目のホームストレートで再びストレートスピードを活かして千代をオーバテイクすることに成功。残り4周で2.4秒前方の山下を追いかける展開になったが、山下はマーデンボローを寄せつけずトップチェッカーを受け、ポール・トゥ・ウィンで初戦を飾った。

 一方、思うようにペースを上げられない3番手千代に、4番手を走る坪井が接近。7周目には1.5秒程度だったギャップを3周で0.3秒まで縮めると、ファイナルラップ直前の11周目にオーバテイクを決め、全日本F3デビュー戦で3位表彰台を獲得した。

全日本F3選手権第1戦鈴鹿 表彰台
全日本F3選手権第1戦鈴鹿 表彰台
Pos. No. Driver Car Laps
1 36 山下健太 ZENT TOM'S F312 12
2 22 ヤン・マーデンボロー B-MAX NDDP F3 12
3 37 坪井 翔 ZENT TOM'S F314 12
4 23 千代勝正 B-MAX NDDP F3 12
5 21 佐々木大樹 B-MAX NDDP F3 12
6 2 石川京侍 TODA FIGHTEX 12
7 8 大津弘樹 HFDP RACING F312 12
8 12 牧野任祐 TODA FIGHTEX 12
9 7 阪口晴南 HFDP RACING F312 12
10 3 三浦 愛 EXEDY B-Max F312 12
11 78 片山義章(F3-N) Petit LM Racing 12
12 9 廣田 築(F3-N) アルビレックスF306TLM 12
13 10 岡崎 善衛(F3-N) Glocal アルビTLM 12
30 DRAGON(F3-N) B-Max Racing F308 1
5 アレックス・ヤン(F3-N) ALEX YANG Hanashima F3 1

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