更新日: 2016.04.24 12:02
全日本F3第2戦:山下健太が2戦連続のポール・トゥ・ウイン。トムスが1-2
24日、全日本F3選手権第2戦の決勝が鈴鹿サーキットで行われ、ポールシッターの山下健太(ZENT TOM’S F312)が2戦連続のポール・トゥ・ウインを達成した。
昨夜の雨で早朝のコースにはところどころでウエットパッチが目立っていたが、2輪とスーパーフォーミュラの走行を経た路面は急速に回復。スタート時刻のグリッドには、ほぼドライコンディションとなった。
土曜に行われた第1戦と第2戦の予選では、山下が2戦連続となるポールポジションを獲得し、12周の第1戦では山下が見事ポール・トゥ・ウインで先勝。迎えた日曜10時からの第2戦決勝(17周)は、第1戦と同様に山下と坪井翔(ZENT TOM’S F314)のトムス2台がフロントロウにつけ、3番グリッド以下に佐々木大樹とヤン・マーデンボロー、千代勝正というB-MAX Racing Team with NDDPの3台が並んだ。
注目のスタートでは上位3人が無難にポジションを守る一方で、5番グリッドの千代が好スタートを決めてマーデンボローの前に出る。しかし2周目の1コーナーで佐々木に仕掛けた千代は大きくコースオフを喫し、石川京侍(TODA FIGHTEX)の後ろ6番手までポジションを落とし、上位は山下、坪井、佐々木、マーデンボロー、石川、千代の順で3周目に入っていった。
先頭を走るトムスの2台は、その後も1秒から1.5秒の間隔で、徐々に3番手以下の後続を引き離していく。その3番手には4周目のスプーン入口で佐々木をアウトからオーバーテイクしたマーデンボローが上がり、先行するトムス2台を追いかける展開となった。
しかし、レースはワンツー態勢の山下と坪井が3番手マーデンボローをさらに引き離すペースを披露。6周目以降、坪井が山下の1秒以内に接近するバトルを繰り広げながら、マーデンボローに7秒の差をつける。
優勝をかけたトムス2台のバトルは中盤以降もその差がほとんど変わらず、周回は10周を超える。この頃には日差しも一段と強くなり、路面には陽炎が浮かぶコンディションとなるが、2台のペースは後続の接近を許さず、終盤まで2台が拮抗状態を保った。
ただ、トップの山下は冷静な走りで石川との差をコントロール。終盤はほぼ1秒差で坪井を抑え込むと、ファイナルラップ直前の16周目に坪井の接近を再び許したものの、最後までトップの座は譲らず、見事2戦連続となるポール・トゥ・ウインを達成。悲願のタイトルに向け、完璧な週末を過ごした。
2位の坪井は、最後まで山下を攻略できず、初勝利は次戦以降に持ち越し。8秒差の3位にマーデンボローとなり、2戦連続で表彰台を獲得。4位には佐々木となり、以下、石川、牧野任祐(TODA FIGHTEX)、阪口晴南(HFDP RACING F312)と続いた。序盤に6番手までポジションを落とした千代は、12周目にもデグナーでコースアウトしてさらに大きく後退。16周目に大津弘樹(HFDP RACING F312)を交わしたものの、結局8位でレースを終えることとなった。
F3-Nは、クラスポールの片山義章(Petit LM Racing)とDRAGON(B-Max Racing F308)がトップ争いを展開。先にDRAGONが先頭に立って主導権を握ったが、10周目に片山がトップの座を取り戻すと、そのまま最後まで逃げ切って、第1戦に続き2連勝を飾った。
Pos. | No. | Driver | Car | Laps |
---|---|---|---|---|
1 | 36 | 山下健太 | ZENT TOM'S F312 | 17 |
2 | 37 | 坪井 翔 | ZENT TOM'S F314 | 17 |
3 | 22 | ヤン・マーデンボロー | B-MAX NDDP F3 | 17 |
4 | 21 | 佐々木大樹 | B-MAX NDDP F3 | 17 |
5 | 2 | 石川京侍 | TODA FIGHTEX | 17 |
6 | 12 | 牧野任祐 | TODA FIGHTEX | 17 |
7 | 7 | 阪口晴南 | HFDP RACING F312 | 17 |
8 | 23 | 千代勝正 | B-MAX NDDP F3 | 17 |
9 | 8 | 大津弘樹 | HFDP RACING F312 | 17 |
10 | 3 | 三浦 愛 | EXEDY B-Max F312 | 17 |
11 | 78 | 片山義章(F3-N) | Petit LM Racing | 17 |
12 | 30 | DRAGON(F3-N) | B-Max Racing F308 | 17 |
13 | 9 | 廣田 築(F3-N) | アルビレックスF306TLM | 17 |
14 | 5 | アレックス・ヤン(F3-N) | ALEX YANG Hanashima F3 | 16 |
15 | 10 | 岡崎 善衛(F3-N) | Glocal アルビTLM | 16 |