Ryuji Hirano / autosport web

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会は3月8日、三重県の鈴鹿サーキットで第1戦・第2戦の公式予選が行われ、ルーキーの佐野雄城(モビリティ中京 TOM’S TGR-DC SFL)が両戦ともポールポジションを獲得。デビューポールの偉業を成し遂げた。

 2025年の開幕大会となったスーパーフォーミュラ・ライツ第1大会。今季は開幕前の公式テストが行われていないこともあり、第1大会は3月6日から2日間4回の専有走行が行われた。本来、エステバン・マッソンがドライブする予定だったPONOS Racing TOM’S TGR-DC SFLは専有走行を前に野中誠太の起用が発表されていたものの、スーパーフォーミュラへの代役参戦が決まったことで、TOM’Sからは36号車のリタイア届けが出された。

 そのため13台で争われた8時30分からの第1戦の公式予選だが、曇り空のもとアウトラップ4〜5周目に各車がアタックを展開していく。そんななか、1分51秒230までタイムを上げたのが、専有走行から速さをみせてきたルーキーの佐野。デビュー戦でのポールポジションを獲得してみせた。

 2番手につけたのは、同じくルーキーで2024年のFIA-F4チャンピオンである野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)。3番手には小林利徠斗(モビリティ中京 TOM’S TGR-DC SFL)、4番手にはこちらも専有走行から速さをみせてきたフィリピン人ルーキーのザック・デビッド(B-MAX RACING 324)がつけたものの、走路外走行によりベストタイム抹消。荒尾創大(DELiGHTWORKS)が4番手となった。

 10分間のインターバルで迎えた第2戦の公式予選は、コンディションが上がったかチェッカーラップに向けて続々とタイムが1分50秒台前半に突入していく。フィニッシュ間際、小林、佐野、そして荒尾が一気にタイムを塗り替え、荒尾が1分50秒615を記録。0.013秒差で佐野を下し、DELiGHTWORKS RACINGに嬉しい初ポールをもたらしたかに思われた。

 しかし、予選終了後荒尾のタイムは走路外走行とジャッジされ、ベストタイム抹消。佐野が2戦連続のポールポジションとなり、小林が2番手に。3番手に野村がつけることになった。4番手には参戦2年目のケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)がつけた。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会鈴鹿はデビューの佐野雄城がダブルポールを獲得
2025スーパーフォーミュラ・ライツ第1大会鈴鹿 野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会鈴鹿はデビューの佐野雄城がダブルポールを獲得
2025スーパーフォーミュラ・ライツ第1大会鈴鹿 小林利徠斗(モビリティ中京 TOM’S TGR-DC SFL)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会鈴鹿はデビューの佐野雄城がダブルポールを獲得
2025スーパーフォーミュラ・ライツ第1大会鈴鹿 荒尾創大(DELiGHTWORKS)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会鈴鹿はデビューの佐野雄城がダブルポールを獲得
2025スーパーフォーミュラ・ライツ第1大会鈴鹿 3台での参戦となったTOM’S

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会
鈴鹿サーキット 第1戦公式予選結果

Pos.No.ClassDriverCarQualifyLaps
135 佐野雄城モビリティ中京 TOM’S TGR-DC SFL1’51.2305/5
250 野村勇斗HFDP WITH B-MAX RACING1’51.2335/5
338 小林利徠斗モビリティ中京 TOM’S TGR-DC SFL1’51.5035/5
42 荒尾創大DELiGHTWORKS1’52.0185/5
558 K.フレデリックPilot ONE Racing with B-MAX1’52.1205/5
64 森山冬星JMS RACING TEAM1’52.7795/5
73 三井優介DELiGHTWORKS1’52.9275/5
860 伊東黎明LMcorsa OTG 3201’53.0175/5
951 Z.デビッドB-MAX RACING 3241’53.2684/5
101 卜部和久B-MAX RACING 3241’53.9375/5
118M清水康弘GNSY RACING 3241’54.3915/5
1230MDRAGONTEAM DRAGON 3241’55.1205/5
1337 古谷悠河Deloitte. HTP TOM’S SFL1’58.1904/5

天候:曇り 路面:ドライ
No.51は、当該ラップタイム(1’51.975)不採用 (全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第19条1.及び2. (走路外走行))
No.37は、当該ラップタイム(1’52.822)不採用 (全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第19条1.及び2. (走路外走行))

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会
鈴鹿サーキット 第2戦公式予選結果

Pos.No.ClassDriverCarQualifyLaps
135 佐野雄城モビリティ中京 TOM’S TGR-DC SFL1’50.6285/5
238 小林利徠斗モビリティ中京 TOM’S TGR-DC SFL1’50.6555/5
32 荒尾創大DELiGHTWORKS1’50.7314/5
450 野村勇斗HFDP WITH B-MAX RACING1’50.7965/5
558 K.フレデリックPilot ONE Racing with B-MAX1’51.1384/5
651 Z.デビッドB-MAX RACING 3241’51.1865/5
737 古谷悠河Deloitte. HTP TOM’S SFL1’51.5485/5
81 卜部和久B-MAX RACING 3241’51.5965/5
960 伊東黎明LMcorsa OTG 3201’52.1705/5
103 三井優介DELiGHTWORKS1’52.4775/5
114 森山冬星JMS RACING TEAM1’52.8425/5
128M清水康弘GNSY RACING 3241’53.4405/5
DNQ30MDRAGONTEAM DRAGON 324タイム抹消0/4

天候:曇り 路面:ドライ
No.2は、当該ラップタイム(1’50.615)不採用 (全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第19条1.及び2. (走路外走行))
No.58は、当該ラップタイム(1’51.234)不採用 (全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第19条1.及び2. (走路外走行))
No.30は、全タイム抹消。2セット目の新品タイヤ使用レースで競技結果に30秒加算(全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第27条1.1) (タイヤセット))

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