全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会は3月8日、三重県の鈴鹿サーキットで第1戦の決勝レースが行われ、熾烈なバトルのなか、トップを走っていた野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)にペナルティが課され、佐野雄城(モビリティ中京 TOM’S TGR-DC SFL)が優勝を飾った。
8時30分から行われた公式予選から約3時間30分のインターバルを経て、迎えた2025年のオープニングレース。予選ではルーキーの佐野雄城(モビリティ中京 TOM’S TGR-DC SFL)と野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)がフロントロウを占めることになったが、迎えたスタートでは佐野、野村とも着実にスタートを決め、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM’S TGR-DC SFL)が3番手に続いた。
後方では4番手スタートの荒尾創大(DELiGHTWORKS)をはじめ3台がストールを喫するなか、オープニングラップから白熱のバトルが展開されていく。2番手につけていた野村が、Astemoシケインで佐野に並ぶと、2周目の1コーナーに向けたバトルで佐野をオーバーテイク。ルーキーふたりの好バトルが展開された。
ただ、トップに立った野村には反則スタートにより5秒加算のペナルティが課されてしまう。これはスタート時にわずかに動いてしまったためで、中盤以降は野村と佐野、さらに3番手の小林とのギャップに注目が集まった。
また、その後方では4番手につけた三井優介(DELiGHTWORKS)、そしてザック・デビッド(B-MAX RACING 324)のふたりによるバトル、さらに荒尾、卜部和久(B-MAX RACING 324)、森山冬星(JMS RACING TEAM)による6番手争いと、今季初参戦のドライバーたちによる熾烈なバトルが展開された。
最終的に、佐野は野村とのギャップを2.861秒にとどめ、佐野がスーパーフォーミュラ・ライツでのデビュー戦をポール・トゥ・ウインで飾ることに。野村は2位となった。3位は小林で、熾烈な中盤のバトルを勝ち抜いたデビッドが4位、三井が5位に。4台のバトルを勝ち抜いた卜部が6位となった。マスタークラスは清水康弘(GNSY RACING 324)がポール・トゥ・ウインを飾っている。





全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会
鈴鹿サーキット 第1戦決勝結果
Pos. | No. | Class | Driver | Car | Laps | Grid | Qualify |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 35 | 佐野雄城 | モビリティ中京 TOM’S TGR-DC SFL | 16 | 1 | 1’51.230 | |
2 | 50 | 野村勇斗 | HFDP WITH B-MAX RACING | 16 | 2 | 1’51.233 | |
3 | 38 | 小林利徠斗 | モビリティ中京 TOM’S TGR-DC SFL | 16 | 3 | 1’51.503 | |
4 | 51 | Z.デビッド | B-MAX RACING 324 | 16 | 9 | 1’53.268 | |
5 | 3 | 三井優介 | DELiGHTWORKS | 16 | 7 | 1’52.927 | |
6 | 1 | 卜部和久 | B-MAX RACING 324 | 16 | 10 | 1’53.937 | |
7 | 4 | 森山冬星 | JMS RACING TEAM | 16 | 6 | 1’52.779 | |
8 | 2 | 荒尾創大 | DELiGHTWORKS | 16 | 4 | 1’52.018 | |
9 | 58 | K.フレデリック | Pilot ONE Racing with B-MAX | 16 | 5 | 1’52.120 | |
10 | 37 | 古谷悠河 | Deloitte. HTP TOM’S SFL | 16 | 13 | 1’58.190 | |
11 | 60 | 伊東黎明 | LMcorsa OTG 320 | 16 | 8 | 1’53.017 | |
12 | 8 | M | 清水康弘 | GNSY RACING 324 | 16 | 11 | 1’54.391 |
13 | 30 | M | DRAGON | TEAM DRAGON 324 | 16 | 12 | 1’55.120 |
天候:曇り 路面:ドライ
ファステストラップ:野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING) 1’52.993(8/16)
ペナルティ:
No.50は、競技結果に対して5秒加算 (全日本スーパーフォーミュラ・ライツ統一規則第31条10. (反則スタート))
No.2は、競技結果に対して5秒加算 (全日本スーパーフォーミュラ・ライツ統一規則第19条2. (走路外走行))
No.58は、競技結果に対して5秒加算 (全日本スーパーフォーミュラ・ライツ統一規則第31条10. (反則スタート))