国内で唯一、開発競争があるミドルフォーミュラとして開催され続けてきた『JAF F4』。2023年から『Beat=鼓動』を意味する『Formula Beat(フォーミュラ・ビート/F-Be)』として生まれ変わり、今年で3シーズン目を迎えた。auto sport本誌では引き続き、F-Beの魅力を探る『2025 F-Be CHANPIONSHIP PADDOCK NEWS』を掲載する。
F-Beの前身であるJAF F4は、F3とFJ1600の間を埋めるカテゴリーとして1993年に誕生して以降、20年以上の歴史を重ねてきたミドルフォーミュラだ。初代チャンピオンの道上龍に始まり、塚越広大や平川亮、近年では角田裕毅や牧野任祐、大湯都史樹、太田格之進らが、このレースからトップカテゴリーへのステップアップを果たしている。
とくに直近の卒業生でもある太田は2024年の全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)最終大会で2連勝を飾ると、一気に日本のトップドライバーへ。2025年には北米のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の最高峰であるGTPクラスへの挑戦を開始した。
太田は2018年当時のJAF F4地方選手権東日本シリーズおよび西日本シリーズから4輪レースに本格デビュー。東西総合のシリーズSクラスグランドチャンピオンに輝き、その年の「JAF F4日本一決定戦」も制した。2019年はFIA-F4への挑戦を開始し、やはりその年の『JAF F4日本一決定戦』にもエントリー。傍目にはステップバックにも思える選択だったが、そこにはステップアップしていくために必要だと太田が考えていた理由があった。F-Be/JAF F4のOBだからこそ言えるその理由とは──。その続きはPDFでお読みいただきたい。