今回の注目の的となったのは、予選でポールポジションを獲得した#88村上ロードスターです。Aドライバー予選で村上さんがトップタイムを取ると、Bドライバーの脇谷さんも2番手タイムで通過。合算の結果、#88がポールポジションとなりました。
 
「ストレートとストップアンドゴーを組み合わせた鈴鹿では、エンジンパワーに勝るフィットが強いんです。でもロードスターのハンドリングの良さを発揮すれば、我々にもチャンスがあるはず。欲張らず、ミスなく走って結果を待ちたいと思います」と、あいかわらず謙虚な村上さんでした。

 決勝レースでは、村上さん自身がスタートドライバー担当です。レースが始まってみると、やはりフィット勢のパワー攻勢は激しく、オープニングラップに#700フィットに交わされてしまい、序盤は2番手でレースリーダーに食らいついていきました。
 
 レースが1時間を経過しようかとする頃、コース上でクラッシュが発生。セイフティカー(SC)が出動してコースクリアを待つことになりました。その際に、村上ロードスターはタイミングよくピットインして給油。隊列に戻ることに成功し、この時点で逆転首位を取り戻します。
 
 その後は、2番手の脇谷さんもミスなく、また他車のアクシデントなどにも巻き込まれず安定したラップタイムで周回。トップでアンカーの加藤さんに繋ぎます。

#88村上モータース・ロードスター(村上博幸/脇谷猛/加藤正将)
#88村上モータース・ロードスター(村上博幸/脇谷猛/加藤正将)

 
 終盤にもコースのいたるところで、コースオフやクラッシュなどのアクシデントが発生しますが、加藤さんは落ち着いていました。
 
「コース上はデブリなどがひどく、注意が必要でした。それでも比較的路面がクリーンだった東コース部分では、ロードスターのハンドリング性能を活かしてタイムを稼いでいました」と語る加藤さんでしたが、ガソリン残量は心配でした。

 レース終了間際にピットインし、少量をスプラッシュ給油してレースに復帰。リードを保ったまま、4時間目のゴールに飛び込みました。

 表彰台の中央に立った村上さんは、「今回はSCラップにピットに入れて給油できたことで、流れを引き寄せることができました。また、ドライバーはきっちりミスなく走ってくれたし、ピットクルーたちも完璧な仕事をしました。特にメカニックの緻密な燃費計算に助けられました。念願の鈴鹿で勝つことができ、本当に嬉しいです。自信になります」と語っていました。

ST-4クラス5位だった#54 TC CORSEロードスター(加藤彰彬/堤優威)
ST-4クラス5位だった#54 TC CORSEロードスター(加藤彰彬/堤優威)

 フロントロウからレースをスタートした#54 TC CORSEロードスター(加藤彰彬/堤優威)は、ST-4クラス5位に入賞。
 
 ST-5クラスの#2 BOMEXロードスター(筒井克彦/山西康司/山下潤一郎)は6位で、#50 Love Driveロードスター(岩岡万梨恵/北平絵奈美/小松寛子)は9位、#66 odulaデミオ(橋本陸/大塚隆一郎/武地孝幸)は10位でそれぞれフィニッシュしています。

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