FIA-F4:VSR Lamborghini SC Junior Team 2017年第11戦/第12戦 鈴鹿レースレポート
27日(日)の第2レースは早朝8:05のスタート。第1レースほどではないものの、朝からの陽射しによって路面温度は上昇し、予選と第1レースで使用したタイヤのグリップダウンを補うセッティング変更を施して挑みました。
ファインスタートを切った両ドライバーでしたが、オープニングラップは順位変動なくクリア。22番手のゴウダは前方とコンマ3秒、その後方コンマ3秒差に金澤が追走する超接近戦が展開されました。
そして迎えた7周目、ハイスピードの130Rコーナーでインから金澤がゴウダをパス。抜かれたゴウダは続くシケインでのブレーキングで後続車両に抜かれないようにラインをずらしましたが、そこの路面は汚れていて、イン側の縁石に乗り上げ、ブレーキロックしてアウト側の金澤にヒット。両者ともにサスペンションにタメージを負ってピットへと戻ってきました。
損傷度合いは緊急修復が可能なものではなく、無念のリタイアを喫しました。2017シーズンの最終ラウンドとなるFIA-F4第13&14戦は11月26(土)~27日(日)に今シーズン初開催となる栃木県のツインリンクもてぎにて開催されます。
ストップ・アンド・ゴーのレイアウトで両ドライバーがどのようなファイナルレースを見せてくれるか、ポイント獲得を果たせるか、注目のレースとなります。
■コメント
19号車:アカシュ・ゴウダ
「世界屈指のテクニカルコースの鈴鹿サーキットだけに、これまで以上にしっかりと準備を進めて乗り込みました。いざ走り始めると、奥の深いドライビングが要求されるのを感じましたが、それと同時にチャレンジしがいのあるコースとして楽しめました」
「徐々にポイントとなるコーナーの攻略方法も掴み、予選前日のセッションでは上位勢とのタイム差を今シーズンでもっとも接近できました。その上昇機運が予選で断ち切られたのは残念でした」
「それでも追い上げての第1レースはさらに第2レースへの期待を高める内容でした。そして第2レースでは自分のミスでチームメイトを巻き込んでのリタイアとなり、悔やんでも悔やみきれません」
「今シーズンを通じて、やはり路面コンディションの変化を感じ取り、それに合わせたドライビングが今回も課題として残りました。次の最終戦では、それを克服できるように頑張ります」
63号車:金澤力也
「水曜日のプライベートテストから、いまひとつ攻め切れていない自分に歯がゆい気持ちでした。木曜日と金曜日の公式セッションで、ニュータイヤを装着しての予選シミュレーションでも、目標とするタイムには程遠く、ドライビングの歯車が噛み合わないまま決勝レースを迎えることになりました」
「第1レースではチームメイトのゴウダの後方で走り続けたことで、予選タイムを上回るタイムをマークでき、第2レースへの期待が高まりました」
「その第2レースではゴウダをうまく抜くことができてよかったのです。しかし直後のシケインでのブレーキング競争になるのがわかっていましたので、慎重にライン取りをややアウト側にしていたのですが、接触リタイアとなりました」
「チームメイトとの同士討ちという非常に残念な結果でした。最終戦のもてぎは昨年スポット参戦でFIA-F4デビューしたサーキットです。去年の経験を生かして、予選順位、決勝結果でシーズンベストが出せるように、走行初日から気を引き締めて臨みます」