更新日: 2017.10.08 16:16
ポルシェカレラカップ・ジャパン2017 第11戦鈴鹿 レースレポート
プレスインフォメーション 2017年10月08日
ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017 第11戦(鈴鹿)決勝レースレポート
鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2017シリーズ第11戦の決勝を、鈴鹿サーキット(三重県)で2017年10月8日(日)に開催いたしました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:25度/路面温度38度
4月に岡山国際サーキットで開幕戦を迎えたPCCJ2017シーズンも、今日の第11戦が最終戦となる。ポールポジションからスタートするのは、#23ジョシュ・ウェブスター。ポルシェモービル1スーパーカップに参戦中のイギリス人ドライバーだ。昨日の第10戦で今シーズン3勝目をマークした2017年のPCCJスカラシッププログラムドライバーである#17 上村優太が2番手グリッドに並ぶ。2列目となる3番手は、すでに今年のジェントルマンクラス王者を決めてこのレースにオーバーオール(総合)チャンピオン獲得が掛かっている#9 武井真司となっている。4番手はジェントルマンクラスのランキング4位争いを展開中の#47 TAD JUN JUNが続く。また、王者獲得の可能性を残す2016年のPCCJスカラシッププログラムドライバーであった#89 三笠雄一は10番手からのスタートとなる。
第10戦終了時点でランキングトップの#9 武井は170点、2位の#17 上村は158点、3位の#89 三笠は152点となっており、#9 武井が若手ドライバー二人よりも上位でゴールすれば王者戴冠となる。一方、#17 上村が逆転するには#9 武井に12点以上の差を着けてゴールするしかないため、#17 上村が優勝を飾った場合は#9 武井が8位以下となることがチャンピオン獲得の条件となる。
注目の最終戦は、青空が広がり前日までと一転し汗ばむ陽気となった。午前11時15分のフォーメーションラップを経て、シグナルがグリーンに変わりグリッドに整列した各車が一斉にスタートを切る。ポールポジションの#23 ウェブスターが好スタートを見せ、トップで1コーナーを抜けていく。2番手グリッドの#17 上村はスタートに失敗し、3番手グリッドの#9 武井が2位に浮上する。しかし、シケイン手前で#17 上村は前を行く#9 武井を捕らえて2位に返り咲く。その後方では、アクシデントが発生しており2周目からセーフティーカーが導入され、5周目からレース再開となる。
この再スタートも落ち着いて決めた#23 ウェブスターは、一度もトップを譲らずにトップでチェッカーを受け「今日はとても素晴らしい1日になったよ。スタートをうまく決めることができ、ゴールまでプッシュして優勝することができ満足している」と喜びを語る。2位に終わった#17 上村は、「最初のスタートで失敗したので、セーフティーカー後の再スタートで逆転を狙ったのですが一歩及びませんでした。でも、海外の実力あるドライバーと戦えていい経験になりました」とレースを振り返った。
そして3位表彰台を獲得し、ジェントルマンクラスの優勝を飾った#9 武井が見事にPCCJ2017シリーズチャンピオンに輝く。これで#9 武井は、今シーズンのジェントルマンクラスチャンピオンと併せて、PCCJ史上初のダブルタイトル獲得を成し遂げたのである。
「今日のレースは、チャンピオン獲得を最優先に考えて無理なバトルはせずに落ち着いてゴールを目指しました。そしてF1のサポートレースで表彰台に上がることができ、オーバーオールチャンピオンまで手に入れることができて最高の一日です。決して自分だけの力だけではなく、一年間一緒に戦ってきたチームスタッフのお陰だと思っています。感謝とともに、喜びを分かち合いたいですね」
#9 武井が優勝を飾ったジェントルマンクラスは、実力伯仲のドライバーがひしめき合っているため最終ラップまで激しい戦いが繰り広げられた。その状況下、2位を獲得したのは参戦2年目の#66 ブライアン リー。「まさか2位になれるとは思っていなかったので、今日のレースはとてもラッキーでした」と笑顔を見せる。3位の#47 TAD JUN JUNは、「アクシデントに巻き込まれないように、最後まで慎重に走りました。スタートで順位を落としましたが諦めずに走ったおかげで3位を獲得でき、いいシーズンの締めくくりになったと思います」と語る。
これにより2017年のPCCJオーバーオールランキングトップ3は、#9 武井、#17 上村、#89 三笠という順番でシーズンを終えた。一方のジェントルマンクラストップ3は、#9 武井、#2 田島剛、#11 Fukujirouという結果になった。
2017シーズンの終わりとともに、現行の911 GT3 CupによるPCCJは今シーズンで幕を閉じ、いよいよ2018シーズンからはタイプ991第二世代へと生まれ変わる911 GT Cupによるレースが始まる。2001年のスタート以来、16年に渡り究極のワンメイクシリーズとして進化を続けてきたPCCJは2018年、ニュー911 GT3 Cupと共に新たな時代へ突入いたします。