
直前に行われたポルシェカレラカップ アジア(PCCA)ではセーフティーカー先導によるスタートになるほどの悪コンディションだったが、PCCJの車両がグリッドに整列する頃にはグランドスタンドに陣取るファンも傘を閉じ始める。
13時33分41秒、シグナルが消えスタートすると#78近藤は見事にホールショットを決める。前日とは打って変わって失速した#14三笠は#36坂本、#23服部に抜かれて4番手に後退した。ジェントルマンクラス上位陣のスタートで大きな順位の入れ替えはなかったが、#7星野敏が2周めに入る頃にはクラス7位から2位にまで浮上。#7星野はそのままの勢いで2周めには#25内山を抜いてクラストップでレースを引っ張っていく。
オーバーオールクラスでは3周めの1コーナーで#36坂本がミスを犯して#23服部に先行を許すが、翌周には#23服部が全く同じ場所でコースアウトしかけ再び#36坂本がポジションを取り返した。その間に後続を引き離し、5周めまでには#36坂本に5秒のマージンを得た#78近藤は連勝を目指して一人旅を続ける。4-5周めには中段以降でスピン、コースアウトが続出し、この日がセミウェットという難しいコンディションでのレースであることを改めて思い知らされる。
中盤でレースが動いたのはジェントルマンクラス。第5戦を惜しくも2位でフィニッシュした#2田島は着実に1台、また1台とライバルたちを抜きクラス3位に浮上する。そのすぐ前方では#7星野が前を走るオーバーオールクラスの車両に詰まる間、#25内山が再びクラストップを伺える位置まで迫っていた。12周めに#7星野が1台を抜き総合でも6位に浮上すると#25内山も総合7位に上がり、2台のバトルは激しさを増していく。#25内山は14周めの100Rで#7星野が失速したのを見逃さずにヘアピンでトップを奪い返す。ファイナルラップのダンロップコーナーでは#7星野が並びかけ、最終コーナーはサイドバイサイドで立ち上がるも#25内山がきっちりとポジションを守り切り、ジェントルマンクラスの勝者となった。
オーバーオールコースでは#78近藤が後続を寄せ付けずチェッカー。#36坂本は2位で、#23服部は3位でゴールし、表彰台フィニッシュを果たした。
