11周目終わりでセーフティカーランは終了。レースは残り3周で再開される。築いたマージンがなくなったマーデンボローだが、間に挟んだ周回遅れのマシンを巧みに使い抜群のリスタートを披露。ふたたびリードを広げていく。
一方、2番手以下の山下、牧野、千代勝正、坪井翔(ZENT TOM’S F312)は団子状態のまま1コーナーへ。この混戦で牧野、坪井が抜け出し、それぞれ2番手、3番手に浮上した。リスタートでは2番手につけていた山下は、ペースを上げられず5番手まで後退している。

3番手に浮上し、勢いに乗る坪井は14週目、最終コーナーで牧野に迫ると、ファイナルラップの1コーナーで激しいバトルを展開。これを坪井が制し、2番手に浮上。3番手に後退した牧野は、4番手千代にも攻め立てられ、ファイナルラップのホームストレートで横並びとなるが、0.03で逃げ切り、3位を死守した。

トップのマーデンボローはセーフティカー後の数周で4秒近いギャップを構築して圧勝。第6戦岡山以来となる、今季2勝目を挙げた。

F3-Nはスポット参戦の松井孝允(サムライサポーターズF306)がクラスポールポジションから逃げ切り、初優勝。2位には片山義章(Petit LM Racing)が続いた。なお、F3-Nは6台中、完走したのはわずか2台と波乱の展開となった。
■全日本F3選手権第9戦富士 決勝暫定結果(編集部計)
Pos. | No. | Driver | Car | Gap |
---|---|---|---|---|
1 | 22 | ヤン・マーデンボロー | B-MAX NDDP F3 | 15Laps |
2 | 37 | 坪井 翔 | ZENT TOM'S F314 | +04''092 |
3 | 12 | 牧野任祐 | TODA FIGHTEX | +05''438 |
4 | 23 | 千代勝正 | B-MAX NDDP F3 | +05''469 |
5 | 7 | 阪口晴南 | HFDP RACING F312 | +10''850 |
6 | 36 | 山下健太 | ZENT TOM'S F312 | +10''953 |
7 | 2 | 石川京侍 | TODA FIGHTEX | +11''128 |
8 | 8 | 大津弘樹 | HFDP RACING F312 | +11''444 |
9 | 21 | イェ・ホンリー | KRC with B-Max F315 | +12''841 |
10 | 25 | 松井孝允(F3-N) | サムライサポーターズF306 | +18''215 |
11 | 78 | 片山義章(F3-N) | Petit LM Racing | +32''788 |
12 | 28 | 山口大陸 | タイロク・エクシード 28号 | 2Laps |
13 | 3 | 三浦 愛 | EXEDY B-Max F312 | 4Laps |
14 | 10 | 岡崎善衛(F3-N) | Glocal アルビTLM | 4Laps |
15 | 5 | アレックス・ヤン(F3-N) | ALEX YANG Hanashima F3 | 7Laps |
16 | 30 | DRAGON(F3-N) | B-Max Racing F308 | 9Laps |
17 | 9 | 廣田築(F3-N) | アルビレックスF306TLM | 9Laps |