■星野一義vs中嶋悟の戦いはまさかの延長戦に
続いて行われた『SUZUKA 10H〜新たなレースの幕開け〜』では、前日トワイライトデモランを行ったのと同様のデモランが行われたが、これに先立つトークショーでは、ホンダNSX GT3をこの日ドライブした山本尚貴も鈴鹿10時間への興味を語るなど、爆笑のなかにも興味深い内容が。また、JLOCの平峰一貴も、チームメイトがマルコ・マペッリとアンドレア・カルダレッリになることを語っている。
これに続いては、前日に続いてMotoGPに参戦する中上貴晶と、全日本ロードに復活するTeam HRCと高橋巧が登場。さらに、フェラーリF1のデモランが行われ、アレジ親子とジャンカルロ・フィジケラによってF187と640、248F1が走行。前日は2台がトラブルに見舞われていたが、この日は快音を響かせ周回。248F1を駆ったジュリアーノは、2周目の1コーナーで父に進路を譲られると一気にスパート。「一生忘れられない体験」と喜びを語っていた。
フィナーレとして行われたのは、これまで幾度にも渡って“迷勝負”が展開されてきた星野一義と中嶋悟による『永遠のライバル対決』。この日も星野がフライングでリードを奪い、そのまま逃げ切るが、なんと中嶋が「ナットクいかん」と延長戦を提案する。
場内が盛り上がるなか行われたレースでは、今度は中嶋がフライング。しかし、1コーナーで中嶋はコースアウトし、星野がリードを奪う。負けられない中嶋は、今度は2周目の1コーナーで現役時代をほうふつとさせるオーバーテイクを披露し、ふたたび前へ。最後は星野が差を詰めるものの、中嶋が勝利。最終的に、チャンピオンベルトは中嶋のものとなった。
最後はふたりの戦いを見守っていた参加ドライバー、チームがメインストレートに集まり、ファンへ感謝を伝えフィナーレに。今年も鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デーは、盛況のうちに幕を閉じた。







