更新日: 2018.04.06 12:27
Le Beausset Motorsports 2018スーパー耐久第1戦鈴鹿 レースレポート
新導入されたフルコースイエローを巧みに活用
ドライバー力とチーム戦略を最大限に駆使して3位入賞を果たす!
スーパー耐久第1戦
3月31日(土)~4月1日(日)
鈴鹿サーキット 5.807km
ル・ボーセ モータースポーツはFIA-F4、スーパーFJと併せ挑む、ピレリスーパー耐久シリーズで、今シーズンもDENSO Le Beausset RC350でST-3クラスを戦う。
その開幕戦が3月31日(土)、4月1日(日)に鈴鹿サーキット(三重県)で開催された。マシンやチーム体制に大きな変化はないものの、継続参戦の嵯峨宏紀と山下健太の新たなパートナーとして、FIA-F4を2年連続で制した実力派であり、高校を卒業したての若手ドライバーの宮田莉朋を加え、今シーズンに挑む。
今回のレースは全クラス混走の5時間で争われ、ピットストップの義務づけは3回。また、アクシデント発生時に国内レースとして初めて、コース上のすべてが追い抜き禁止となるフルコースイエロー(FCY)も実施されることとなり、セーフティカー(SC)ランでは禁じられている、その間のピットストップは可能とあって、FCYをどう活用すべきかが勝敗のカギを握る重要なポイントになった。
予選 3月31日(土)
天候/晴れ
コース状況/ドライ
今シーズンからスーパー耐久はコントロールタイヤがピレリに改められ、オフシーズンのテストでは、従来のタイヤとの違いに対するセッティングの合わせ込み、そして新加入の宮田の習熟に重点が置かれていた。
金曜日までの練習走行においては、コンスタントラップの磨き上げに注力されて、マシンは着実に仕上げられ、土曜日午前のフリー走行は、相次いだ赤旗中断によって、予定どおりの周回をこなすことはできなかったものの、最終チェックは完了されて、いよいよ予選を迎えることとなった。
Aドライバーとして最初に予選に挑んだ嵯峨は、20分間のセッション折り返しからの、よりクリアラップが取りやすい状況からの走行開始とし、終了間際でのアタックで2分18秒913をマークして、まずは6番手につける。
Bドライバーセッションに挑んだ山下は、嵯峨からのインフォーメイションを受け、セッション開始からコースイン、より果敢にコースを攻め立てていった結果、2分17秒311にまで短縮を果たして3番手につけ、合算タイムでは6番手となる。決勝レースは5時間の長丁場とあって、それまで重視されてきた安定感が大いに活かされるのは間違いない。
Cドライバーセッションで宮田は、ユーズドタイヤを装着し燃料も多く積んだ、決勝を見越したマシンの状態を確かめることに専念。チームへのフィードバックを行い、決勝へと臨むこととなった。なお、前につけていた車両が予選中の違反行為でグリッド降格処分となり、決勝のグリッドは繰り上がり5番手からのスタートとなった。