決勝レースの第1戦はようやくドライコンディションに恵まれ、駆け引きなしのガチンコ勝負に。しかし、オープニングラップから波乱の展開となってしまう。ポールシッターの角田がスタートに出遅れ、1コーナーで細田の先行を許したばかりか、アトウッドでチームメイトもある大滝に追突されてコースアウト。復帰はかなわず、早々のリタイアとなってしまったからだ。

 このアクシデントでスタートの遅れを取り返し、ひとつ順位を上げる格好となったのが名取だった。トップを行く細田にピタリと貼りつき、すぐにでも逆転を、という構えを明らかに見せる。だが、「オフの間にフィジカルだけでなく、メンタルの強化もはかりました。そのへんに今までの自分は弱さがあったので」と語る細田は、なかなか隙を見せず。

第1戦では細田輝龍(DRP F4)と名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレーシング)がトップ争いを繰り広げた
第1戦では細田輝龍(DRP F4)と名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレーシング)がトップ争いを繰り広げた

 中盤までは2台で逃げていたものの、11周目のヘアピンで名取が細田のインを刺してトップに立つと、そこから先は徐々に逃げていくことに。逆に細田には澤田が迫り、ふたたび逆転を許すかと思われたものの、そこは細田がしっかりガードを固め続け、初めての表彰台を獲得することとなった。4位は金澤が、5位は小川颯太(FTRSスカラシップF4)が獲得。ここまでの5人は、澤田以外いずれも自己ベストを更新した。一方、川合は14台抜きを遂げて、8位でゴール。

第1戦を制した名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレーシング)
第1戦を制した名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレーシング)

「抜くのはヘアピンしかないと思っていましたが、なかなかチャンスが訪れませんでした。でも、ワンチャンスをうまく逃さずとらえられました。正直、運もありましたね。スタートがあんまり良くなかったんで、予選よりもひとつ順位を落としてしまったので、先輩たちの後ろについていって、何かあればと思っていましたが、まさかあのタイミングで起こるとは(苦笑)。抜ける自信はありましたが、岡山はなかなか抜けないコースなので、ちょっとだけ苦労しました。これで流れを一気に変えることができれば!」と名取。

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