更新日: 2018.05.15 11:53
ENDLESS SPORTS スーパー耐久第1戦鈴鹿レースレポート
決勝/4月1日(日)] 13号車 2位
PM12:20スタート 5時間レース(PM17:20チェッカー) ドライコンディション
昨シーズンの鈴鹿よりも1時間長い5時間レースで組まれた開幕戦は、クラス分けはされず、トップスピードで50km/h以上も速いST-Xクラスなどと一緒に走る混走レース。決勝では予選ほどの差はつかないと思われるが、それでも上位につけるライバル勢よりも遅いのは事実。
なんとか上位に滑り込むには、ST-Xを初めとする速いマシンにパスされるタイミングをうまく使うしかない。さらにフルコースイエロー(FCY)という新しいルールもうまく使えれば、昨シーズンまでのセーフティカー(SC)以上に強い味方にできる。いずれにしても、常に食らいついていかないことにはチャンスも訪れない。
開幕戦はスタートから厳しい戦いとなった。12時20分過ぎ、セーフティカーが抜け、スタートが切られる。ステアリングを握っているのは高橋。マシンをうまくイン側に持っていき、1コーナーで4番手に上がる。
この勢いを維持して……。その直後にシケインでST-TCRのマシンがコース上でストップ。サスに大きなダメージを受けていて自走は不可能。これまでだとSCがトップのマシンの前に入り、最低でも2ラップはレースコントロールされるはずだ。
しかし、今シーズンから導入されたFCYがこのオープニングラップで提示された。この場合だとマシンを撤去するためのFCY提示だが、提示される箇所はコース内すべてのポスト。この瞬間から追い越し禁止。さらに50km/hにまで減速しないといけない。
ただ、フルブレーキングでの減速は危険なため、実際は10秒ほどの猶予が設けられていて、この間に50km/hにまで減速することになる。ちなみに50km/h以下になっているかどうかは、セクションごとに計られているタイムモニターで判断され、50km/h以上の場合はペナルティが課せられる。
また、FCYの提示は撤去作業などが終われば、解除になり、その瞬間、その場所から再スタートが切られる。スタート直後のFCY提示だったので、各マシン間に大きなタイム差がなく、ピットストップする魅力もなかったが状況によっては、レースの流れを大きく変えてしまうはずだ。特に鈴鹿のように6km近く距離のあるコースだと50km/h制限では1ラップするのに約7分もかかってしまう。ピットに入るタイミングでピットレーンへの進入近くだったら、圧倒的に有利になる。
当然、ピットレーン入り口をすぎたところでFCY提示が出ると、大きなハンディとなってしまう。結局、開幕戦ではチェッカーまでに6回のFCY提示が出された。そのなかでも2回目に提示されたFCY提示は当チームに有利に働いた。
スタートドライバーの高橋は3ラップ目に5番手にポジションを落とすが、ラップタイムは2分26~27秒台と安定、5番手をキープする。トップ4台は当チームのハチロクよりも1秒以上も速い。
そのなか、大きなチャンスが訪れたのは40ラップ過ぎだった。トップグループは33ラップ過ぎから1回目のピットストップを始めていた。そろそろ、当チームも1回目のピットストップに入るタイミングで、FCY提示が出される。タイムロスすることなくピットストップ。
これで2番手に浮上。86号車はこのタイミングで2回目のピットストップを消化しているので、実際は3番手。小河は2秒前を走る55号車のハチロクに急接近、熱いバトルを繰り広げるが48ラップ目に接触してしまう。
3回目のFCY提示もあり、当チームは花里にスイッチ。トップはすでに2回のピットストップを終わらせている86号車。当チームのハチロクが約37秒遅れの2番手で追う展開となる。
新品タイヤに履き替えている花里は1分26秒台、チームベストを叩き出して追撃する。流石に86号車は速く急接近はできなかったが、安定した走りで71ラップ過ぎまで走り、5回目のFCYのタイミングでピットストップ、小河にスイッチする。燃費的に厳しい状況だったため、追い上げは断念。2位死守に切り替え、小河は抑えた走りでチェッカーを目指す。
結局、逃げ切った当チームは苦しみながらも、2位でチェッカーを受けることに成功した。次回はGW突入のスポーツランドSUGO。2013シーズン(4月20日開催)には雪により中止になったことがあるほど……。さすがに雪は降らないだろうが、路面温度が低くなる可能性は十分にあるし、逆に夏日になる可能性もある。
ピレリがどんな性能を見せるか、データが少なく、若いドライバーで編成される13号車にとっては、試練の日々がまだまだ続きそうだ。
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