Naoyuki Hata

 車両の24時間対応もさることながら、欠かすことができないのがドライバーたちの24時間対応だ。ちなみにひとりのドライバーの連続運転は3時間までで、次の乗車まで最低2時間の休息を取ることが推奨されている。

 3人以上の登録が可能であるから、実際にはもっと休息を取ってもらって、完全にリフレッシュしてほしいというのがチームの思いだろう。

「夜間走らないドライバーはホテルに戻しますが、基本パドックスイートで対応します」とは、あるチームのマネージャーの声だ。

 確かに富士には立派なパドックスイートがあり、そこならゆっくり休めるだろうと思いつつ、パドックスイートは12個しかない……! これでは全チームに行き渡るのは不可能だ。さらに話を聞いてみると、別なチームのマネージャーから「スイート借りたいんですが、ダメなんですよ。スピードウェイから割り当てられるようで、オフィシャルスポンサーとの絡みとかで」と気になる声も。

 富士にはピット奥に部屋が設けられているとはいえ、十分な広さとは言い難い。しかも1コーナー寄りのBピットには、そういった部屋すらない状態だ。

「ピット裏にテントを置くか、トレーラーで代用するか」、「ピットの奥を仕切って、スペースを作って、よほどのことがない限り、大声を出さないようにするとか」、「十勝24時間の時のようにプレハブで対応したいけど、そもそも勝手に持ち込んでいいものか」、とチームそれぞれ思案中だった。

 話を聞き進めていくうちに、パドックAエリアの中央にホスピタリティエリアが設けられるのがわかったが、Bピットからは遠い。中には「うちは複数エントリーなので、1ピットにクルマを集約して、もう1ピットをホスピにする予定です」とT‘s CONCEPT代表も兼ねる片岡龍也コメント。

 富士スピードウェイ関係者に訪ねてみたところ、まもなく正式に発表されるはずだが、結論から言うとホスピタリティエリアにテントの設置は自由で、プレハブハウスのオーダーもスピードウェイは受け付けるようなので一安心。再三気になったBピットにも、ピット先のスペースにエリアが設けられるようだ。

 すべてのドライバーがしっかり休息をとって、万全の状態で24時間レースを戦ってほしいものだ。

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