ST-TCRクラスでは、#65 Audi Team Marsが見事にクラストップタイムを記録。総合でも8番グリッドの好位置を獲得しました。それ以外の3台は#75 Audi Team DreamDrive Noahがクラス5位、総合12位、#45 Audi Team DreamDriveが総合13位、クラス6位、#19 BRPがクラス7位、総合14位という結果となりました。
決勝レース当日の富士スピードウェイは晴れ渡った青空に富士山を臨む、初夏の好天に恵まれました。15時に決勝レースがスタート。ST-Xクラスでは、#81、#82、#83の3台が上位を争うように周回を重ねていました。
しかしレース序盤で#82が他のクラスのクルマと接触し、マシンが大破、リタイヤとなってしまいました。一方#81のスタートドライバーは、スーパーGT300にアウディR8 LMS で参戦するTeam TAISANの川端伸太朗選手でしたが、順調に周回を重ねレース開始1時間後には総合3位まで順位をアップし、次のドライバーへとつなぎました。
長丁場のレースのため、スピンやコースアウト、追い越し禁止のイエローフラッグなどさまざまな展開が巻き起こります。スタート6時間後の順位は、#83が3位、#81が4位につけていました。真っ暗な夜の富士スピードウェイを走行するのは今回参加しているすべてのドライバーにとって初めての体験ということもあり、ナイトセッションには緊張感が漂っていました。
スタートから12時間、深夜3時には#83が2位、#81が3位に順位をあげました。 ST-TCRクラスでは、予選トップタイムを記録した#65 Audi Team Marsが好スタートを切り、クラストップを快走。そのあとを追うように#45 Audi Team DreamDrive、#75 Audi Team DreamDrive Noahが続く展開となりました。
一方で#19 BRPはコンピュータのトラブルのためスタートできず、およそ30分遅れてのコースインという展開に。スタートから12時間後には、#75 Audi Team DreamDrive Noahがクラス2位に浮上。続いて3位に#65 Audi Team Mars、#45 Audi Team DreamDrive は6位、#19 BRPは4位まで追い上げをみせました。
翌朝6時、ST-Xクラスではトップを走っていた#3にブレーキトラブルが発生。このタイミングで#81がトップに、#83が2位で続きます。ST-TCRクラスはこの時点で、#75、#65、#19、#45の順でアウディRS3 LMSが2位~5位を独占。
ところが午前8時半を少しこえた頃、#65が300Rでコースアウトしてマシンを大破。レースへの復帰が難しいかと思われましたが、アウディ ジャパンが現地に配備していた、Audi Sport customer racingパーツトレーラーが功を奏し、在庫から50点を超える部品を交換するなどして約2時間後には無事にレースへ復帰することができました。