Le Mans 24h Project Team with CARGUY スーパー耐久第3戦富士 レースレポート
6月2~3日 決勝
今回の決勝レースは24時間レースとなりますが、メンテナンスタイムとしてレース20時間経過までに8分間以上のピットストップが2回義務付けられています。#999 LM24プペルシビックのスタートはCドライバー野間選手が担当。11番手グリッドからのスタートです。初夏を思わせる晴天のもと24時間レースのスタートが切られます。
#999 LM24プペルシビック野間選手は絶好のスタートを決めて9番手で1コーナーに飛び込みます。1コーナー立ち上がりでは#18 wedssport86を抜き8番手、ダンロップコーナーまでに#13 ENDLESS86を抜き7番手で1周目をクリア。3周目には#884林テレンプSHADE RACING 86と#29 T分S CONCEPT小倉クラッチ86を抜き5番手までジャンプアップします。
さらに#27 D分station FINAゴーゴーガレージSSR ings 86を抜き4番手まで浮上するものの、タイヤの消耗と燃料消費によるバランスの変化により勢いを失い、マシンの実力相応の7番手でピットに帰還します。続く第2スティントはDドライバー下山選手が担当。ベテランらしくマシンを労りながら安定感抜群の走りを見せ、3時間経過時点で8番手を走行します。
第3スティントはAドライバー天川選手が担当。初のS耐決勝レースということで慎重に走りながらも、後方から迫る上位クラスのマシンに対して的確に進路を譲るなど、素晴らしい対応力を見せながら8番手をキープ。日も落ちた20時20分ごろには、FCY(フルコースイエロー)が提示され、20時38分ごろにはSC(セーフティカー)が導入されます。
このSCが解除されたところでピットイン。第4スティント担当のBドライバー白石選手に交代します。この頃には路面温度も大きく下がり、スタートから継続して使用していたリヤタイヤの内圧が下がりバランスが悪化。ハンドリングが大きくオーバーステアになったため大事を取ってピットイン、タイヤ4輪交換でドライバー交代せず白石選手のままふたたびコースイン。
これで調子を取り戻した#999 LM24プペルシビックは2分01秒台を連発しながら追い上げます。白石選手はトータル3時間にせまるダブルスティントをこなしピットに帰還します。
続いてふたたび野間選手が搭乗。気温も下がり戦況も安定したところで、2分00秒台のハイペースで追い上げ、2時間近い走行を終えたところで6番手まで浮上し、予定通りピットイン。8分間のメンテナンスタイムを実施します。
すると直後にセーフティカーが導入、さらに赤旗が提示されます。赤旗中もピット作業は継続できるため願ってもない幸運。最小限のロスでメンテナンスタイムを消化し、続く下山選手に交代します。スタートから12時間が経過した深夜3時、レースの折り返しを順調に6番手でむかえた#999 LM24プペルシビック。しかし好事魔多し、最終コーナーの先で4速ギアが破損してしまい緊急ピットイン。修復に1時間半を要するも諦めることなく、白石選手に交代しふたたび11番手でコースへ。
ここからはトラブルを避ける粘りの走りで、天川選手、下山選手、野間選手とつなぎ残り3時間の時点で10番手まで上がります。最終スティントはAドライバー天川選手が担当。#26 WAKO’S TRUST Vitzを抜き9番手、#58 ウィンマックステインワコーズDC5がトラブルでリタイヤしたことで8番手まで上がり、24時間のレースを8位でフィニッシュすることとなりました。
まとめ
●チーム代表天川翔貴
「今回の参戦にあたり、クラウドファンディングをはじめとしたインターネットと人のつながりを軸とした形で支援を集め参戦いたしました。しかしレース直前に突然の資金難に直面し、タイムリミットまであと半日……というところで、カーガイ木村代表から支援のお申出をいただき参戦することができました」
「その際に木村代表から頂いたメッセージが、『えんとつ町のプペル』のテーマである『信じぬくんだ、たとえひとりになっても』というメッセージと共鳴し、諦めないチームを作ってくれたと思います」
「レースではサポート企業様によるケータリングや飲料水、栄養補助サプリ、マッサージ、コンディショニング、キャンピングカーのおかげで、ドライバーとスタッフの体調をベストに保つことができました」
「トラブルによるロスがありましたが、チーム全員がひとつの思いになれたことは、プロジェクトの未来を考えると大きな収穫だったと思います。ご支援いただきましたみなさま本当にありがとうございました。この勢いにのりル・マンへ駆け抜けていきますので、これからもよろしくお願いします」