第8戦決勝
大会組織委員会は、接近する台風12号の進路を考慮し、タイムスケジュールを再度変更して、28日(日)に開催予定だったシリーズ第8戦を前倒しし、27日(土)の午後5時25分から18周で行うことと決めた。
チームは第7戦での状況を分析し、トップエンドの伸びを促すためギヤレシオを下げ、それに伴って変化するタイヤへの負担を考えリヤのダウンフォースを増やすとともに前後アンチロールバーの調整を行った。
このレースでは温存したニュータイヤでスタートする選手がいたが、笹原は公式予選でニュータイヤを3セットとも使っていたため、ユーズドタイヤでスタートすることになった。ニュータイヤを3セット公式予選に投入したのは日曜日の雨天を予想し、公式予選を重視した作戦だったが、公式予選が不振だったうえにタイムスケジュールが変更された結果、作戦は裏目に出た形となった。
太陽も傾いた午後5時25分、フォーメーションラップが始まり、スタートが切られた。5番手からスタートした笹原はうまく加速、第1コーナーから第2コーナーにかけて4番手の#93大湯選手のアウト側に並びオーバーテイクしかかるが、コース外側にオーバーランしてしまい、なんとかコースに踏みとどまったものの、後続車に抜かれ逆に順位を7番手にまで落としてしまった。
笹原は6番手の#1金丸選手の背後につけ逆襲のチャンスを狙うがなかなか順位を入れ替えることができず、この間に上位に引き離されてしまった。笹原は何度も#1金丸選手に攻め寄ったがオーバーテイクには至らず、7番手のままチェッカーフラッグを受けレースを終えた。
第9戦決勝
大会組織委員会は、台風が直撃する29日(日)にはレース運営が不可能と判断、シリーズ第9戦は中止と決定した。笹原は第7戦で3位、シリーズポイント5点を獲得したが第8戦では無得点に終わった。この結果、笹原はドライバーランキング4番手を守り、ThereeBond Racingはチームランキング3番手につけ、第4大会を終えた。

ドライバーコメント
「第7戦は、とりあえず最低限の結果を出せたと思います。前のクルマのペナルティに助けられた順位だし、トップ2台のペースにはついていけなかったので、あまり喜べる結果ではありません」
「第8戦は、スタートの1コーナーですべて決まってしまいました。うまくスタートし、1コーナーまでアウト側が空いていてブレーキングで結構前まで出られたのですが、相手も外側にはらんできたうえ、外側の路面がダスティすぎて、なんとか踏ん張ろうとしたものの外へ持って行かれてしまうような状態になりました」
「7番手に落ちてからは、継続してプッシュしましたが、なかなか追い付かなくて、最後の方に何とかチャンスが来たものの、決め手に欠けてそのまま終わってしまいました。とにかく悔しい週末でした。でも第7戦で表彰台に上がってシリーズポイントを獲得したのは、レース内容は納得できなかったにせよシリーズ後半戦に向けて大きな意味があったと思います」