続く第8戦では、第7戦の反省を踏まえ、スタートを決めただけでなく、しっかりインを閉めた名取がホールショットに成功。小高、菅波、そして石坂を背後に置いて1コーナーをクリアしていく。第7戦では序盤の接触でフロントウイングを痛め、ずるずると順位を落としていた石坂、練習での好調ぶりの再現が、今度こそ期待された。

やはりというべきか、名取もまた後続を早々に振り切るまでには至らず、4周目まではトップ集団が縦一列。そんななか、3番手につけていた小高が5周目のダンロップコーナーでミスしたことで、名取と角田との差も広がり、そのまま一騎討ち状態になっていくかと思われた。

 しかし、自分への怒りが火を点けたのか、小高のペースが一気に上がる。「もともと後半重視のセッティングにしていた」とは言うが、一時は1秒以上に広がっていた差が次第に詰まっていく。

 10周目のコカ・コーラコーナーで、まずは角田をパスした小高は続いて名取にも迫るが、「昨日のレースで、みんなの走りを見て、すごく勉強になったことを活かしました」と、名取もなかなか逆転を許さず。

 だが、13周目に突破口は開いた。ストレートで名取に並んだ小高は、1コーナーでついにトップに浮上。「そこから先は一気にスパートをかけました。行くしかないと思って」と小高。最後は1秒5の差を名取につけて、見事2連勝を飾ることとなった。「次のSUGOも得意なコースなので、全然負ける気がしないです。この後、全部勝つつもりですし」と力強く語った。

 名取に続いてフィニッシュしたのは角田。最終ラップのコカコーラコーナーで石坂と接触し、肝を冷やす光景も見られたものの、ダメージを受けたのは石坂のみ。石坂はまたもチェッカーを受けられず、悔しい週末を終えることになった。4位は菅波が獲得した。

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