第12戦 決勝
8月19日(日)午後4時30分、第12戦の決勝レースが始まった。チームは、最後尾スタートの笹原がオーバーテイクしやすいよう、思い切ってダウンフォースを減らすセッティングをマシンに施した。
「第11戦は第10戦とセッティングはまったく変更しませんでしたが、4位まで追い上げられたので、このコースでもオーバーテイクができるクルマに仕上がっていたと思います。第12戦ではグリッドも最後尾なので、さらにオーバーテイクができるよう、ダウンフォースをどこまで削れるのかというレベルまで実験的なセッティングをしました」と伊与木エンジニア。
そのセッティングを活かしてスタートすると、1周目、一気に12番手へ順位を上げ、2周目には9番手、8周目には8番手、15周目には7番手へ進出し、ベスト4となるラップタイムでさらに追い上げを続けた。
しかしユーズドタイヤを装着していたためか、実験的なセッティングがタイヤに負荷をかけ過ぎたか、追い上げのペースは後半鈍っていった。結局、シリーズポイント獲得圏内にあとわずか届かない7位でフィニッシュした。
第11戦で4位に入賞した笹原は、シリーズポイント3点を獲得、ポイント通算26点としたがドライバーランキングは1点差の5番手へ後退した。
ドライバーコメント
「土曜日の第10戦は、さあこれからというときに加速しなくなってレースが終わってしまいました。それで第12戦のスターティンググリッドは最後尾となってしまったので、ポイントを獲得できる可能性は第11戦の方が高いだろう、そのためにニュータイヤは第11戦で使おうと考えました」
「皮むきも済んでいないニュータイヤで走り出したので、感触がわからないままスタートしましたが、レースを始めてしばらくすると良い感触であることがわかってきたので、そこからは攻めました」
「最終ラップは3番手のインに飛び込むまで行ったのですが前へ出ることができませんでした。第12戦は、最後尾スタートなので追い抜きができるよう、ローダウンフォースにしましたが、それが良かったか悪かったかは難しいところで、途中で追い上げのペースが上がらなくなってしまいました」