国内レース他 ニュース

投稿日: 2018.09.27 06:31
更新日: 2018.09.27 10:40

Le Beausset Motorsports 2018スーパー耐久第5戦もてぎ レースレポート


国内レース他 | Le Beausset Motorsports 2018スーパー耐久第5戦もてぎ レースレポート

決勝

9月23日(日)
天候/曇りコース状況/ドライ

 スタートは山下が担当、グリーンシグナルの点灯と同時にアクセルを強く踏み込み、1コーナーにトップで飛び込んでいったが、予想どおり#38 RC350が背後に食らいついて離れず、いきなり一騎討ちが繰り広げられる展開。14周目に先行を許した山下ながら、23周目に再逆転を果たす。
 
 スタートから1時間24分、39周目に嵯峨に代わるまで、絶えずバトルモードとなっていた。対照的に第2スティントは単独走行となり、間にクラスの異なる車両を挟んで、嵯峨はリードを広げていく。そして、ほぼ30秒の貯金を2時間45分経過した74周目に、宮田に渡すこととなった。だが、宮田に#38 RC350が、じわりじわりと迫ってくる。
 
 94周目に逆転を許したことから、残り1時間20分を切った最終スティントは、山下がタイヤ無交換で99周目からゴールまで走り抜く予定となっていた。しかし、燃料の気化でエンジンがなかなかかからない。先頭の#38 RC350が最後のドライバー交代を済ませた時点で差は30秒ほど、残り1時間を切っていることを思えば、微妙な位置関係ではあった。
 
 それでも諦めることなく必死にプッシュを山下が重ねるうちに、差は1周ごと秒単位で縮まっていき、125周目にはついに10秒を切るまでとなる。そして132周目には背後にまで迫り、翌周の5コーナーでインを刺し、トップに返り咲く。
 
 この時、チェッカーまで10分を切っていたが、その勢いを緩めることなく引き離していく。そして、5時間を迎えた137周目をトップでフィニッシュし、DENSO Le Beausset RC350がホームコースで今季初優勝を飾るとともに、ランキングのトップに浮上することとなった。残すは岡山国際サーキットで行われる、最終戦のみ。悲願の王座獲得に大きく前進した。

コメント

坪松唯夫 チーム監督

「富士24時間、オートポリスと勝ちを逃していただけに今回の茂木はどうしても勝たねばならないレースだった。数回のテストを重ねたことで飛躍的に操縦性が向上したが、エンジンパワーがものを言うコースレイアウトだけにトータル的にバランスを取る必要があった」

「そういった厳しい状況でも地の利を生かし予選での1ポイント獲得がチームに良い影響を与えた。決勝でもドライバー個々が安定した周回をしてくれたことでコース上でのハプニングに対しチームも早急な対処と戦略変更を行えたことが勝ちにつながった」

嵯峨宏紀

「ホームコースで勝てたのは良かったです。ライバルの38号車のペースが速くて拮抗していたので、最後まで厳しい戦いでした」

「今回、優勝できてランキングでもトップになりましたが、最終戦の岡山は、最大のライバルとなる38号車のホームコースですので、状況的には我々は追いかける立場で臨まないといけないと思います。最終戦までにチームとミーティングを重ねて、改善をはかるとともに気を引き締めて、今シーズン最後のレースに挑むつもりです」

山下健太

「展開に恵まれました。やり切った感はあるのですが、基本的なペースは拮抗していましたし、けっこういろんなことが起きたので、ギリギリの勝利でした」

「最終スティントでは、クラスの違うクルマが密集するなかを、速いペースを維持して頑張って、あと10分のところでトップを抜けたのでホットしています。最終戦に向けては、スッキリ終われるように、チームと一丸となって臨みたいと思います」

宮田莉朋

「僕のペースはあまり良くなかったので、淡々とペースを守って走ったのですが、まだまだスピードが足りないという感じでした。最終スティントを託す山下選手にタイヤ無交換で引き継ぐ為にタイヤをいたわりながら走る必要があったので、すべてのクラスが混走するなかで安定したペースを維持することは大変でした」

「最終戦の岡山では、タイトルの懸かった重要な戦いになるので、僕もスピードで役に立てるようにシッカリと準備して臨みたいと思います」


関連のニュース