更新日: 2019.04.08 18:03
ポルシェカレラカップ ジャパン2018 第11戦 決勝レポート
プレスインフォメーション
2018年10月07日
ポルシェ カレラカップ ジャパン 2018 第11戦(鈴鹿)決勝レポート
ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2018シリーズ第11戦の決勝を、鈴鹿サーキット(三重県)で2018年10月7日(日)に開催いたしました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:29度/路面温度:40度
4月に岡山国際サーキットで開幕したPCCJ2018シーズンも、今日の第11戦が最終戦となる。ポールポジションからスタートするのはPCCJジュニアプログラムドライバーで現在ランキング2位の#18 上村優太で、2番手は2016年PCCJシリーズチャンピオンで現在ランキングトップに立つ#78 近藤翼。
今シーズンのチャンピオン争いを繰り広げているドライバーがフロントロウに並ぶが、2人のポイント差は14点。#78 近藤は#18 上村の前でフィニッシュすればチャンピオン獲得となり、#18 上村は#78 近藤に15点差以上の順位でフィニッシュすれば逆転チャンピオンとなる。
ジェントルマンクラスのポールポジションは、前戦でチャンピオンを確定させた#20 鈴木宏和(総合5番手)。2番手は現在クラスランキング2位の#98 IKARIで(総合6番手)、3番手は現在クラスランキング4位の#25 内山清士(総合8番手)となっている。
#98 IKARI は137点、今回の予選は12番手に留まった#2 田島剛は128点、#25 内山は121点と3人がランキング2位の座を争っている状況にある。
注目の最終戦は、前日に行われた予選時の不安定な天候とは違い、朝から青空が鈴鹿サーキットの上空に広がる。気温もグングンと上がり、スタート時の気温は夏日を思わせる29度に。グリッドに整列した各車は、シグナルがグリーンに変わると同時に一斉にスタートを切る。
ポールポジションの#18 上村、2番手の#78 近藤とフロントロウの2人が若干出遅れ牽制しあう中、その隙をついて抜群のスタートを決めた3番手の#7 星野敏がトップに立ち1コーナーを駆け抜けていく。
トップの#7 星野と2番手の#78 近藤の差は一時1秒以上に広がるが、#7 星野がデグナーで飛び出してしまい2人の差は再び約0.5秒となりレースは後半に。その間に3番手の#18 上村は#78 近藤との差を徐々に詰め、最終コーナーで#78 近藤の背後に着けスリップストリームを使い、9周目の2コーナーで2番手にあがる。
ラスト2周は#7 星野、#18 上村、#78 近藤のトップ3がテール・トゥ・ノーズでハイレベルの戦いを繰り広げ、最終的に#7 星野が0.112秒差で逃げ切りオーバーオール初優勝を飾る。
参戦6年目にして総合優勝を飾った#7 星野は、「スタートで前の2人を抜いてトップに立てたのですが、レース途中で飛び出してしまう場面もありました。最後は上村選手に追い上げられましたが、最後のシケインから大事に走りトップでチェッカーを受けることができました」と喜びを語る。
2位の#18 上村は、「今日は中古タイヤでのスタートになったので、レース前半は苦労しました。でも、徐々にペースを取り戻して最終ラップでは星野選手を追い上げたのですが一歩届きませんでした」と悔しさを滲ませる。
3位に入り2度目のチャンピオンを決めた#78 近藤は、「レース後半、上村選手が追い上げてきたときは無理なバトルをしないでゴールを目指しました。本当なら勝って2回目のチャンピオン獲得を決めたかったのですが、王者獲得は嬉しいです」と語る。
一方のジェントルマンクラスは、スタートから#20 鈴木が他のドライバーを圧倒する速さで今シーズン8勝目のクラスポール・トゥ・ウインを飾る。「今日はクルマの調子も良く、オーバーオールのトップ争いが見えるポジションで周回を重ねることができました。
参戦初年度にクラスチャンピオンを獲得できたのは、チームやスポンサーのお陰だと思い感謝しています」と、王者の#20 鈴木は喜ぶ。2位の#25 内山は「IKARI選手を抜いて2位でフィニッシュでき、シーズンの最終戦をいい形で締めくくれたと思います」と語り、3位の#98 IKARIは「中古タイヤでのレースのため思った以上に滑って苦労しました」と悔やむ。
これにより2018年のPCCJオーバーオールランキングトップ3は、#78 近藤、#17 上村、#9 武井という結果に。一方のジェントルマンクラストップ3は、#20 鈴木、#98 IKARI、#25 内山という順番になった。
2018シーズンは、Type 991の第2世代となる『NEW 911 GT3 Cup』のデビューイヤーとなった。エンジンは3.8リッターから4リッターとなり、最高出力は460psから485psへとパワーアップ。さらに、ダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI)やアンチロック・ブレーキシステム(ABS)の採用などで性能・安全面ともに大きな進化を遂げていた。
そして、シリーズ戦が開催された各サーキットでコースレコードが更新されたことで、PCCJに参戦するドライバーの高い実力とニュー911 GT3 Cupの素晴らしいパフォーマンスを証明したシーズンとなった。