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投稿日: 2018.10.23 12:30
更新日: 2018.10.23 12:34

FIA-F4オートポリス:王座王手の角田が最後尾発進の波乱。菅波冬悟が連続ポール・トゥ・ウィン


国内レース他 | FIA-F4オートポリス:王座王手の角田が最後尾発進の波乱。菅波冬悟が連続ポール・トゥ・ウィン

 第12戦では「昨日は初めてポールからのスタートということで、少し気合が入りすぎていたんですが、一度勝ったことで余裕を持っていけました」と菅波が絶妙のスタートを決めて、今度はオープニングラップのうちに小高を引き離す。

 その後ろでは名取も好スタートを切っていたが、小高の牽制を受けて前に出られなかったばかりか、虚を突かれる格好で大滝拓也(SRS/コチラレーシング)の先行を許していた。

 早い段階から菅波と小高が単独走行となった一方で、激しく繰り広げられたのが大滝と名取、石坂瑞基(TOEI BJ Racing F110)と川合による3番手争いだ。それぞれ牽制し合う様子が何度も見られたものの、オートポリスは抜きにくいコースとあって、なかなか順位が入れ替わらず。だが、8周目の1コーナーでようやく名取が大滝をかわして3番手に浮上。

 その間にも菅波はまったく危なげない走りを見せて、最後はほぼ3秒の差をつけて連勝を飾ることとなった。

「昨日とは気温とか路面とか、タイヤの磨耗具合とか、いろいろ違うところがあったのに、しっかりマシンをアジャストしてくれたチームに感謝です」と菅波。

「ただ、今日の後半もアンダーが出たりしたんですが、苦しい状態を練習で経験済だったんで、走りのレパートリーを持っていたように思うんです。そうなるのが分かって対応できたというか。だから昨日より勝つべくして勝ったかなと」

FIA-F4オートポリス第12戦表彰台
FIA-F4オートポリス第12戦表彰台

「今日は僕の前に、もう1台いると思って、最後までフルプッシュしたのが良かったです。こうなったら、決して簡単なことではないんですが、4連勝を目指したいと思います」

 小高と名取が2戦とも2位、3位でゴールしたのに対し、角田は第12戦では11位に入るのがやっとで、ノーポイントに終わっている。その結果、角田の202ポイントに対して、名取は188ポイントと14ポイント差にまで迫り、小高も173ポイントで29ポイント差にまで迫った。

 また、この連勝で菅波はランキング5位まで浮上。22ポイント差にまで詰めた川合を逆転できるかも焦点になる一方で、川合が第1戦から、ただひとり続けている入賞を全戦で達成できるかも、ツインリンクもてぎでの最終戦で注目すべき要素になりそうだ。

 2018年のFIA-F4選手権、最終ラウンドとなる第7大会は11月10~11日にもてぎで行われる。


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