更新日: 2019.05.03 15:59
2019年のFIA-F4が開幕。岡山大会は2戦連続で初ウイナー誕生
翌日の第2戦は、当初の予報で降雨によりウエットコンディションで争われると思われていたが、雨の降り出す時間が予報よりも遅れたため、ドライコンディションで争われた。
そして、第2戦フォーメーションラップではハプニングが発生してしまう。ポールシッターの太田がグリッドを行き過ぎてしまい、後続のドライバーもそれにつられてしまい、停車位置がずれてしまったのだ。
この影響でスタートディレイとなり、太田はスタート手順違反のペナルティを与えられ、最後尾からのスタートを余儀なくされてしまった。
仕切り直されたスタートでは、佐藤と三宅が連なるように飛び出し、さらに1コーナーでは菅波が野中をかわして3番手に浮上。そして8番グリッドから絶妙のダッシュを決めた木村偉織(Silver Star Racing)が5番手におどり出る。オープニングラップは、この5台が連なりあっていたものの、徐々に木村だけが逃げ始めるように。
だが、4周目の1コーナーで追い上げていた太田と、もう1台が接触してコースアウト。4周にわたってセーフティカーが導入される。そしてリスタートからまもなく、まさかの光景が。トップを走る木村に対し、ドライビングスルーペナルティが課せられたのだ。最初のスタート直前に、クルマをわずかながらも動かしてしまったためだ。11周目にやむなくピットへ……。
これにより、トップの座が舞い込んできたのが三宅だった。それでも依然として背後には菅波、野中が続いており、一瞬たりとも予断を許さぬ状態に変わりなし。だが、最後までしっかりガードを固め続け、逃げ切りに成功。三宅が初優勝を飾ることとなった。
「うれしいですけど、本音を言えば実力で、タイムで勝ちたかったですね。予選も両方3番手で、トップを取れていないので反省点は多いです。後半のペースは練習から良かったので、最後は慣れてきて落ち着いていけましたけど」と三宅。
そして、2位でゴールの菅波も「タイヤが温まってきてからのペースがちょっと厳しくて、それでも(追い抜ける機会が)ワンチャンスあれば行こうと思っていたんですけど、それには及ばず……」と、ともに納得のレースではなかったようだ。
次回のレースは5月3~4日、富士スピードウェイが舞台となる。今度はそれぞれが、納得できるようなレース展開を期待したい。