更新日: 2016.09.22 19:24
王座はマーデンボローか山下か、それとも……!? いよいよ週末は全日本F3最終戦
ただ、マーデンボローは第7ラウンドの岡山では金曜専有走行でクラッシュした後リズムを失い、2レースでわずか3ポイントしか獲得できず。一方の山下は第13戦で8戦ぶりの勝利を飾り、一気にマーデンボローとの差を詰めた。
迎えるSUGOラウンドは、マーデンボローが88ポイント、山下が80ポイント。ふたりの差は8ポイントしかない。このラウンドは第15戦/第16戦/第17戦と3レースが開催される予定で、その差を一気に縮めることも、広げることも可能だ。
そして、タイトルの可能性があるのがもうひとり。2015年のFIA-F4チャンピオンで、今季全日本F3デビューの坪井翔(ZENT TOM’S F314)だ。坪井は第1戦で3位表彰台を獲得すると、スタート直前にトラブルに見舞われた第8戦鈴鹿、そして4位となった第14戦岡山をのぞきすべて表彰台を獲得しており、抜群の安定感を誇る。最終ラウンドを迎える段階で、坪井のポイントは71。マーデンボローとの差は17ポイントだ。
■晴れか、雨か。天候がタイトル争いを左右!?
迎えるSUGOラウンドは、コース特性としてはTEAM TOM’Sに向いているとも言われている。ただ、その差は非常に小さいはずで、予選から激しい戦いが展開されることになりそうだ。
このラウンドは木曜から専有走行があったが、22日午後2時からの走行はあいにくのウエット。しかも雨量が増えていく展開で、序盤に出たタイムがそのままリザルトに結びついたような形。首位は坪井(1分30秒067)、マーデンボローは4番手(1分30秒810)、山下は6番手(1分31秒270)だった。しかも、開始から1時間50分というところで牧野任祐(TODA FIGHTEX)が最終コーナーでクラッシュした段階で出た赤旗のタイミングで、荒天により早めにセッションが終了している。
「今日はいろいろなことを試してきたけど、ちょっと雨量が多すぎたね。いくつかパーツを試したので、金曜を楽しみにしているよ」というのはマーデンボローだ。ウエットを得意とするドライバーだが、この日はさすがに「攻め過ぎないようにした」という。
「SUGOは大好きだよ。スーパーGTでも走っているし、小さなサーキットだけどGTでも楽しめるくらいだから、F3では思いきりサーキットをエンジョイできる。今回F3は最終戦だけど、セッションごとに進歩を積み重ねて、ベストを尽くすつもりだよ」
「最後にどんな結果になるのか、楽しみだね」