S耐用フェラーリ488 GT3が富士で初走行。着実な手応え得る
3月22日、富士スピードウェイで今季スーパー耐久に参戦するHubAuto Racingのフェラーリ488 GT3が日本で初走行を行った。
今季、スーパー耐久のST-Xクラスには12台のGT3カーがシリーズエントリーしているが、なかでも注目と言えるのがこのHubAuto Racingのフェラーリ。台湾のスーパースポーツカーのディーラー、HubAutoのモーリス・チェンをAドライバーとして登録し、吉本大樹、坂本祐也という日本人が組む日台のコラボチームだ。
マシンはすでにフェラーリの本拠地フィオラノでシェイクダウンされ、台湾経由で日本に到着。22日、カラーリングも施され富士スピードウェイに持ち込まれた。メンテナンスを行うのはスーパーGTでもお馴染みのRSファインで、先日のスーパーGT岡山テスト後、先行してフェラーリ488 GT3を走らせたLM Corsaのスタッフと意見交換する場も見られた。
この日は8時10分からのスポーツ走行枠を4本使って走行。同じくST-Xに参戦するREAF REAL ESTATE KiiVA BMW、ケーズフロンティア 911 GT3Rという2台も走行するなか、吉本、チェンらが交代でステアリングを握ったが、当初はチェック程度の予定だったものの、セッティングにも着手するほど順調にプログラムをこなし、トラブルなく走行を終えた。
走行後、吉本に話を聞くと「速いですね。すでに今年のBoPに合わせられている状態ですが、ストレートで270km/hくらい出ています」と順調ぶりを語ってくれた。
「今日はスポーツ走行なのでトラフィックもすごかったですが、特にモーリスはスーパー耐久が初めてで、ST-4やST-5と走ることもあると思うので、そういう経験ができたのは良かったですね。全体的にいいテストだったと思います」
スーパーGTでも岡山に登場したLM Corsaのフェラーリもトラブルもなく、非常にポテンシャルが高い印象を受けた。スーパー耐久でも高い性能を発揮するのは間違いなさそうだ。