ピレリスーパー耐久に参戦するROOKIE RACINGは2020年の参戦体制を発表。ST-1クラスにトヨタGRスープラ、ST-4クラスにGRヤリスを投入する。またドライバーは井口卓人、蒲生尚弥、佐々木雅弘、矢吹久、小倉康宏、豊田大輔、そしてモリゾウことトヨタ自動車の豊田章男社長だ。

 2019年シーズンのスーパー耐久に104号車トヨタ86として参戦し、豊田大輔、小倉、佐々木の3名がステアリングを握ったルーキーレーシング。シリーズ天王山の富士24時間ではモリゾウもステアリングを握ったことでも話題となった。

ROOKIE RACINGが2020年のピレリスーパー耐久に投じるGRヤリス
ROOKIE RACINGが2020年のピレリスーパー耐久に投じるGRヤリス

 そんなルーキーレーシングが1月10日、千葉県の幕張メッセで開幕した東京オートサロン2020の会場で2020年シーズンに向けた参戦体制をTOYOTA GAZOO Racingブースで発表した。2020年は2台体制へと活動を拡大し、使用するマシンもトヨタ86ではなく、GRブランド専売のスポーツカー、トヨタGRスープラとGRヤリスとなる。

東京オートサロン2020で行われたROOKIE RACINGの体制発表会は、TOYOTA GAZOO Racingブースを使って行われた
東京オートサロン2020で行われたROOKIE RACINGの体制発表会は、TOYOTA GAZOO Racingブースを使って行われた

 参戦ドライバーは蒲生がAドライバーとしてGRスープラ、井口がAドライバーとしてGRヤリスをドライブすることは決定済み。残る布陣についてはラウンドごとに変わっていくとのこと。

 あくまでプライベートチームであるルーキーレーシングが、トヨタのブースを使って体制を発表した理由について、ドライバーのひとりであるモリゾウは次のように語った。

「トヨタ86でレースを戦っているいろいろなプライベーターのかたは『デフが悪い』『ミッションが悪い』といろいろなことを言い続けてくれていたらしいんです。しかし、そういった情報は大企業であるトヨタ自動車の社長までは上がってこないんですよ」

「だからトヨタ自動車の活動とは別に、プライベーター目線で私自身が入っていくことで分かることもある。恥ずかしいお話ですがね」

「今後、ここにあるGRスープラやGRヤリスも、プライベートチームにレースで使っていただきたい。ただレースへ参戦するときには、いろいろな不具合がきっと出てくると思いますし、それをタイムリーにトヨタ自動車の社長へ伝えるには、(自分自身が)プライベーターという形で参戦しなければとの結論にいたり、今回はこの2台での参戦を決めました」

「これは成瀬(弘)さんが作ったGAZOO Racingの原点となる活動。しかし、今WECやWRCを戦っているTOYOTA GAZOO Racingと、成瀬さんと私が作ってきたGAZOO Racingに少し距離感が出てきているのではとも、正直思っています」

「やはりプライベーター目線で、GAZOO Racingの原点のようなものを持ち続け、そこでいいクルマづくりの情報発信、“ないないづくし”のなかで行う人材育成というものは、必ずやトヨタとしてもいいクルマづくり、人材育成にもつながるんじゃないかと思っています」

 2020年のピレリスーパー耐久は3月21~22日の鈴鹿サーキット5時間レースで開幕する。GRスープラ&GRヤリスのデビュー戦となる1戦に、ルーキーレーシングがどのような布陣で挑んでくるのか、豊田大輔とモリゾウの“親子競演”はあるのか、今後の活動にも注目だ。

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