更新日: 2020.09.01 11:58
ブリヂストン TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race第6戦オートポリス レースレポート
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2020 クラブマンシリーズオープン 第6戦
窪口綾がポール・トゥ・ウインでオートポリス2連覇を飾る
九州のインターナショナル・サーキット、オートポリスは高低差があり、タイトコーナーから高速コーナーまで複雑なレイアウトが採用されているためアマチュアドライバーにとっては難コースだ。それだけにオートポリスのコースをしっかりと習熟したドライバーがオープンクラスでは大きな価値を持つ。今回のエントリー台数は18台。
最近のドライバーのトレンドのひとつはドライビングシミュレーターでのトレーニングだ。とくに走行経験のないコースを事前にチェックすることで、実際に走行する前にしっかりと学習することができる。シミュレーターの精度も向上し、そのトレーニング方法も仕上がってきた。
結論からいえば、今回のオープンクラス、シミュレーターのメーカーで働く#277窪口綾(ブリヂストン)がポール・トゥ・ウインを果たし、2年連続で優勝となった。そして、2位には織戸学がプロデュースするレーシングシミュレーターでコーチをしている#559岡田整(YH)が入った。
●予選
前年度優勝というだけでなく、前日の占有走行でもトップタイムをマークした窪口は優勝候補の筆頭だった。予想は裏切られることはなく早めのタイミングでアタックに向かい、トップタイムを記録し堂々のポールポジションを獲得した。逆転を狙って予選後半にアタックした岡田だったが、届かず3位。予選2位には、かつて岡山トヨペットのレーシングチームでエンジニアを担っていた#218新谷隆徳(DL)が入った。ブリヂストン装着勢はトップ10に4台が入った。
●決勝
スタートでトップを守りきった窪口選手が徐々にリードを広げていく展開となった。2周目には0.915秒、4周目には2.532秒、6周目には4.917秒となり、独走態勢を築いていく。性能差がないワンメイクレースでこれだけのタイム差が生じ続ければ、ライバルたちはまったく歯が立たない。
結局9.387秒という大差で、ポール・トゥ・ウイン。昨年に続きオートポリス大会を優勝で決めた。2位はスタートから新谷がキープしていたが、それを岡田が5周目にオーバーテイク。結局その順位でチェッカーフラッグを受けた。ブリヂストン装着勢は、優勝した窪口をはじめ、トップ10に5台が入った。
ポール・トゥ・ウインを達成した#277窪口綾選手のコメント
「スタートは失敗してしまったのですが、なんとかトップを守ることができて2連覇することができました。すごく嬉しいですね。金曜日くらいからトランスミッションの調子が悪くなっていて、とくに4速が厳しかったんですね。それで決勝レースをスタートしてからは労ってシフトしていました」