更新日: 2020.11.01 22:29
スーパー耐久岡山:Gr-1決勝はD’station Vantage GT3がポール・トゥ・ウイン。1年ぶりの勝利を岡山で決める
FIA-GT4マシンが参戦するST-Zクラスは3番グリッドスタートの3号車ENDLESS AMG GT4が好スタートを決めて1コーナーでトップに浮上した。
その直後の2コーナーで2号車ケーズフロンティア SYNTIUM KTMに20号車SS/YZ Studie BMWが追突、2台は二輪用シケインまで滑った末にグラベル上で停車してしまう。
2号車ケーズフロンティア SYNTIUM KTMはすぐにコース復帰を果たすも、20号車SS/YZ Studie BMWはピットでの修復作業に40分間を費やすこととなり、優勝戦線からの離脱を余儀なくされた。
これでトップの3号車ENDLESS AMG GT4以下、2番手に500号車5ZIGEN AMG GT4、3番手で23号車TKRI 松永建設 AMG GT4、4番手で47号車D’station Vantage GT4が続く形となった。
6周目、ST-Xクラス888号車のクラッシュでセーフティカーが導入されると、11周目にクラストップの3号車ENDLESS AMG GT4と2番手に500号車5ZIGEN AMG GT4が1回目のピットインを済ませる。これで14周目にセーフティカーが解除されるとトップは23号車TKRI 松永建設 AMG GT4となった。
64周目、ST-Zの各車も2回目のルーティーンピットを終えると、500号車5ZIGEN AMG GT4が首位に浮上、2番手に3号車ENDLESS AMG GT4が続き、セーフティカー導入中に1回目のピットを済ませていた2台がレースをリードする形となった。
レースも終盤になり、上位2台が1分40秒台で周回を重ねるなか、3番手の47号車D’station Vantage GT4の織戸学が1分38秒台を連発して急接近。ハイペースで追い上げる織戸は100周目に、3号車ENDLESS AMG GT4を捕らえると2番手に浮上した。
織戸はさらに首位500号車5ZIGEN AMG GT4をかわすべく、1周で1.5秒以上ギャップを縮めるもチェッカーまでにわずか0.456秒及ばず。
2019年シーズン最終戦岡山にメルセデス AMG GT4を導入し、ST-Zクラスにスポット参戦を果たしてから約1年、500号車5ZIGEN AMG GT4がスーパー耐久 ST-Zクラス初優勝を獲得した。
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3台がエントリーしたST-TCRクラスは、2番グリッドスタートのポイントランキングトップ、22号車WAIMARAMA KIZUNA Audi RS 3 LMSがセーフティカー中に1回目のピットを済ませたことで首位に立つと2番手290号車F・Link Home CIVIC TCRと接近戦を展開。2台は長きにわたり接戦を繰り広げるも、4.099秒のギャップを築いた22号車WAIMARAMA KIZUNA Audi RS 3 LMSがトップでチェッカーを受けた。
2台が参戦したST-1クラスは、トップを走行していた38号車ADVICS muta Racing RC F TWSが残り時間6分となった97周目の1コーナーでオーバーランしスポンジバリアに接触。コース復帰を試みる間に、それまで15秒後方にいたROOKIE Racing GR SUPRAが先行すると、そのままトップでチェッカーを受け、GRスープラの岡山国際サーキット初勝利を飾った。
ST-2クラスは2番グリッドスタートの59号車DAMD MOTUL ED WRX STIが、16秒のギャップを築いて32号車ROOKIE Racing GR YARISとの首位争いを制し、第2戦SUGOに続くST-2クラス2連勝を決めた。
ST-3クラスは39号車エアーバスター WINMAX RC 350 TWSがポール・トゥ・ウインでこちらもクラス2連勝を決め、チーム、ドライバー、そして車両のポテンシャルの高さを改めて示すこととなった。
ピレリスーパー耐久シリーズ、次戦となる第4戦『もてぎスーパー耐久 5Hours Race』は11月21〜22日に栃木県のツインリンクもてぎで開催される。