14日の9時35分から行われたサンデーシリーズの公式予選では、篠原がポールポジションを獲得。2番手に松本、3番手にHIROBON、4番手に下野、5番手に塩谷が続いた。

 予選で8グリッドを獲得していた梅本のアルファロメオ・ジュリエッタTCRが、マシントラブルに見舞われ出走を取りやめることとなり、サンデーシリーズの決勝は全10台で争われることとなった。

 15日の9時35分、11月らしかぬ暖かさのなか、サンデーシリーズの第4戦決勝はスタート。4番グリッドスタートの下野と、3番グリッドスタートのHIROBONが好スタートを決めるが、篠原がホールショットを守り1コーナーを通過する。

 HIROBONは2番手スタートの松本とサイド・バイ・サイドで1コーナーを通過し、EKチェーンコーナーで松本をかわすと2番手に浮上した。その直後、5番グリッドスタートの塩谷が7コーナーで下野のインを刺し、4番手にポジションを上げた。

2020年TCRジャパン サタデーシリーズ 第4戦 オートポリス 1周目の様子
2020年TCRジャパン サタデーシリーズ 第4戦 オートポリス 1周目の様子

 ポールポジションスタートの篠原は今回も序盤から2番手HIROBONに対しギャップを広げにかかり、独走体制を築くべくハイペースで周回を重ねる。

 2番手HIROBONとのギャップが開いてしまった3番手松本の背後に塩谷、下野の2台のンダ・シビック・タイプR・TCRが接近。この3台によるポジション争いはチェッカーまで続いた。

 レースも残り3分となった9周目、それまでリードを築いていた篠原のマシンが制御系のトラブルでスローダウン。後続にも続々とかわされポジションを大きく落としてしまう。今シーズン圧倒的な強さをみせていた篠原は翌周ピットインし、完走扱いでレースを終えた。

 これでバースレーシングプロジェクト【BRP】のクプラTCRがトップでチェッカーを受け、HIROBONは自身初の総合優勝を獲得。クプラTCRにとってもTCRジャパンシリーズ初の総合優勝を記録することとなった。

 2位は塩谷からの猛追からポジションを守りきった松本が獲得。3位は塩谷が獲得している。

TCRジャパンシリーズ第4戦オートポリス サンデーシリーズ決勝結果

Pos. No. Driver Team Car Laps
1 19 HIROBON バースレーシングプロジェクト【BRP】 クプラTCR 12
2 25 松本武士 VolkswagenRT with TEAM WAKAYAMA フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR 12
3 62 塩谷烈州 全薬工業 with TEAM G/MOTION’ ホンダ・シビック・タイプR・TCR 12
4 34 下野璃央 Drago CORSE ホンダ・シビック・タイプR・TCR 12
5 73 大蔵峰樹 M-PROTOTYPING Team STILE CORSE アルファロメオ・ジュリエッタTCR 12
6 45 竹田直人 若甦ドリームドライブ with KCMG ホンダ・シビック・タイプR・TCR 12
7 17 鈴木建自 バースレーシングプロジェクト【BRP】 アウディRS3 LMS TCR 12
8 21 篠原拓朗 Audi Team Hitotsuyama アウディRS3 LMS TCR 9
9 55 Mototino 55MOTO with J’S RACING アルファロメオ・ジュリエッタTCR 9
69 梅本淳一 55MOTO with J’S RACING アルファロメオ・ジュリエッタTCR 出走せず
71 大山正芳 ダイワN通商 アキランド レーシング ホンダ・シビック・タイプR・TCR 失格

*ファステストラップ:篠原拓朗(アウディRS3 LMS TCR) 1分56秒816(2/9)
*No.71はTCRジャパンシリーズTECHNICAL BRITTAINS-007 違反(地上最低高)により、失格とする。

オーバーオール初優勝を手にしたHIROBON(クプラTCR)
オーバーオール初優勝を手にしたHIROBON(クプラTCR)
スタートからポジションアップを図る松本武士(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)
スタートからポジションアップを図る松本武士(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)

 TCRジャパンシリーズ、次戦は三重県の鈴鹿サーキットで開催される。12月4日(金)に中止となった第1戦SUGOのサンデーシリーズ決勝の第替レースが実施され、12月5日(土)にサタデーシリーズ決勝、6日(日)にサンデーシリーズ決勝が開催される。

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