サンデーシリーズ公式予選では篠原がポールポジションを獲得、2番グリッドにHIROBON、3番グリッドに松本が続いた。5番手タイムを記録した下野はペナルティにより最後尾となる10番手スタートとなった。
20日9時5分から行われた決勝レースでは2番グリッドスタートのHIROBONが好スタートを決めてTGRコーナーのホールショットを奪う。そんななか、1周目のコカコーラコーナーで6番手スタートのMototino(アルファロメオ・ジュリエッタTCR)、9番手スタートの梅本が単独スピンを喫し順位を落としてしまう。
首位にHIROBON、2番手に篠原、3番手に松本が続くなか、最後尾スタートの下野が5番手までポジションを上げて2周目に突入する。
2019年シーズンのサンデーシリーズチャンピオンの松本は2年連続のタイトル獲得に向けて2番手篠原を追いたいところだが、篠原とのギャップは徐々に広がりをみせ、さらに4番手塩谷が背後に迫る。
2番手にポジションを下げた篠原は2周目のADVANコーナーでHIROBONをインに飛び込む。2台はサイド・バイ・サイドのバトルを展開したが、ダンロップコーナーで篠原がオーバーテイクに成功し、トップの座を取り戻した。
トップに返り咲いた篠原は3周目、HIROBONに対し1.183秒のギャップを築くと毎周徐々にギャップを広げにかかる。
一方、松本と塩谷の3番手争いは激しさをみせる。7周目のトヨペット100Rコーナーで塩谷が一時3番手に浮上するも、塩谷がADVANコーナーで姿勢を崩した隙に松本が3番手を取り戻す。その間に5番手の下野、6番手大蔵が接近するも、松本は昨年のサンデーシリーズチャンピオンらしい巧みなブロックラインで3番手を死守する。
11周目、HIROBONに対し4.402秒のギャップを築いた篠原がトップでチェッカーを受けて、第6戦サンデーシリーズ決勝を制した。2位はHIROBON、3位は松本が獲得した。
サンデーシリーズのポイントランキングトップの篠原、2位の松本が1ポイント差で迎えたタイトル争いは、通算150ポイントを獲得した篠原がシリーズタイトルを獲得。最終戦に望みをかけた松本は137ポイント獲得のランキング2位、前戦でブロンズクラスのタイトルを決めているHIROBONが109ポイントで総合3位を獲得した。
エントラントチャンピオンはAudi Team Hitotsuyamaが獲得、これによりエントラントチャンピオンが使用したマシンモデルに対して贈られる『モデル オブ ザイヤー』はアウディRS3 LMS TCRが獲得した。
TCRジャパンシリーズ第6戦富士 サンデーシリーズ決勝結果
Pos. | No. | Driver | Team | Car | Laps |
---|---|---|---|---|---|
1 | 21 | 篠原拓朗 | Audi Team Hitotsuyama | アウディRS3 LMS TCR | 11 |
2 | 19 | HIROBON | バースレーシングプロジェクト【BRP】 | クプラTCR | 11 |
3 | 25 | 松本武士 | VolkswagenRT with TEAM WAKAYAMA | フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR | 11 |
4 | 62 | 塩谷烈州 | 全薬工業 with TEAM G/MOTION’ | ホンダ・シビック・タイプR・TCR | 11 |
5 | 34 | 下野璃央 | Drago CORSE | ホンダ・シビック・タイプR・TCR | 11 |
6 | 73 | 大蔵峰樹 | M-PROTOTYPING Team STILE CORSE | アルファロメオ・ジュリエッタ・ヴェローチェTCR | 11 |
7 | 17 | 鈴木建自 | バースレーシングプロジェクト【BRP】 | アウディRS3 LMS TCR | 11 |
8 | 55 | Mototino | 55MOTO with J’S RACING | アルファロメオ・ジュリエッタTCR | 11 |
9 | 7 | 牧野淳 | 麻布ワコーズEDニルズNGK | アウディRS3 LMS TCR | 11 |
– | 69 | 梅本淳一 | 55MOTO with J’S RACING | アルファロメオ・ジュリエッタTCR | 3 |
*ファステストラップ:篠原拓朗(アウディRS3 LMS TCR) 1分47秒360(3/11)


