更新日: 2021.03.27 22:55
エヴァンゲリオンレーシング 2021スーパー耐久シリーズ第1戦もてぎ レースレポート
Super Taikyu Series 2021 Round 1
MOTEGI Super Taikyu 5Hours Race RACE REPORT
スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook 第1戦もてぎ スーパー耐久 5Hours Race
2021/3/20~21
ツインリンクもてぎ(1周4.801km)
Audi Team AS Sport
#505 エヴァRT初号機 アウディR8 LMS GT4(ST-Z)
予選:クラス11位(14台中)
決勝:クラス9位(14台中)
2021年スーパー耐久シリーズが3月20~21日に栃木県ツインリンクもてぎにて行われた『もてぎスーパー耐久5Hours Race』にて開幕いたしました。
予選日までは青空の下走行していましたが、決勝日は一転、春の嵐となり大雨のなかでのスタート。#505 エヴァRT初号機 アウディR8 LMS GT4はスタートからプッシュを続けてペースアップ。荒れた展開を上手く乗り切り、順位を6位まで上げたところで大雨の為セーフティカーが導入、戦略的にピット作業を仕掛け更なるポジションアップを図ります。しかしレースは再開されることなく赤旗→レース終了となり、最終順位はST-Zクラス9位となりました。
■予選レポート
3月20日(土)もてぎスーパー耐久5Hours Raceの予選が行われた。前日までのフリー走行でセットアップ作業を進め、更に熟成を重ねたアウディR8 LMS GT4はハンコックタイヤとの相性も良く、昨年のもてぎ戦よりもタイムアップに成功し、良い雰囲気のなかで予選アタックに挑んだ。
まずはAドライバーの西村選手が2分3秒498をマーク。続いてアタックを重ねて2分2秒台を連発するが、2分2秒552がベストタイムとなった。続くBドライバー予選では今年よりチームに合流したショウン・トン選手がステアリングを握り、先ずは2分0秒571をマーク、そして2分0秒071というベストタイムを残した。
AドライバーとBドライバーのタイムが合算され、予選結果はクラス11位となった。雨予報の決勝で巻き返しを図るべく余念のない確認と準備を行った。
■決勝レポート
3月21日(日)決勝レース当日は朝からかなりの雨がサーキットに降り注いだ。急遽行われることが決定したウォームアップ走行ではウエット路面でのバランスとタイヤのチェックに時間を費やした。
そして12時にセーフティカー(以下SC)先導からスタートが切られた。ショウン選手は雨脚が強まるなか、着実にペースを上げて走行。雨脚が強まり、一時的な路面とタイヤ空気圧の関係から順位を落とすものの、数周でペースを元に戻し果敢に攻めの走りを披露。この時点で6位までポジションを上げることに成功。
雨量が増えSCが導入されたタイミングでピットインし、西村選手にドライバーチェンジ。相変わらずかなり雨脚が強まるなか、コースアウトなくコンスタントに周回を重ね、7位を順調に走行。
そして再度SCが導入されたタイミングでピットイン! 岡本選手にドライバーチェンジをしてコース復帰。レースレギュレーションの義務ピット数を早めに消化していく作戦を採ったが、その2周後にまさかの赤旗提示。そしてレースは規定時間を満たしそのまま終了となった。#505 エヴァRT初号機 アウディR8 LMS GT4はST-Zクラス9位にてレースを終えることになった。
■コメント
チーム代表 田ヶ原章蔵
「2021年度も素晴らしいチームで参戦できることに感謝するとともに、自身もドライバーの枠を超えて本格的なチーム代表としてのお仕事デビューでの開幕戦でした! 昨年から厳しいBOPで成績は低迷しておりましたが、それが我々を鍛え、成長して開幕戦を迎えることができました。おかげで大きな一歩を踏めて、結果は最終的に惜しくも下がってしまいましたが、トップ6に入れるレベルになってきております。次戦菅生もしっかり誠実に取り組んで参りますので、みなさん引き続きの応援宜しくお願い申し上げます」
Aドライバー 西村元希
「昨年の最終戦のもてぎでは、マシンのセットアップや乗り方など、できることはいろいろトライしたんですが、他のチームにまったく敵わなかったので、本当に悔しい思いでシーズンを終えました。そこから、チームは各国の有力チームやアウディカスタマーレーシングなどから情報収集をしてくれて、今回の開幕戦もてぎまでに、戦闘力のあるマシンに仕上げてくれました。また、今季からドライバーとして加わってくれたショウン選手も、ブランパンGTアジアやスーパーGTでアウディR8に乗ってきた経験豊富なドライバーなので、チームの戦力アップに繋がったと思いますし、目指す方向性がはっきりしたのは大きいと思います」
「今回の予選ではクリアラップをとるのに失敗して目標のタイムを出せなかったで、チームには申し訳無い気持ちです。決勝レースは、ヘビーウエットのなか、徐々にペースを上げていった矢先に、豪雨のためSCが入り、そのまま赤旗中止となってしまったので、完全に不完全燃焼ですね。これもレースなので、次戦の菅生に向けて、気持ちを切り替えて頑張ります」
Bドライバーコメント ショウン・トン
「まず最初に再びエヴァンゲリオンレーシングからレースに参戦できることをとても嬉しく思います。今年も他メーカーの車両に比べ、BoPが理想的でないのは分かっていましたが、チームと私はクルマのポテンシャルを最大限に活かせるようにセットアップを重ね、ハンコックタイヤからも多くの新しい情報とロングランのデータを収集しました。その結果、クルマは週末を通して良い状態に持ってくることができました」
「レースは最初のスティントがリヤタイヤの空気圧が想定以上に高くなり過ぎてしまい、ウエット路面でのグリップを大きく失ってしまいました。その後、新しいリヤタイヤに交換してからは直ぐにペースを上げることができ、14位から6位までポジションを戻し、ドライバーチェンジ後には7位、そして最終的な赤旗の後に9位となりました。目指していた結果にはなりませんでしたが、次戦SUGOでチームと一緒により良い結果を出すように頑張っていきます」
Cドライバーコメント 岡本武之
「開幕戦のもてぎは、決勝前半をショウン選手と西村選手が頑張ってくれて一時は6位と善戦していましたが、赤旗のタイミングにより結果9位となりました。BOPで戦闘力が十分とは言えないなかでも少しずつ戦いに参加できるようになってきましたので、次戦以降も上位争いとまではいかないまでも中団に食らいついていけるようチーム一丸となって頑張るとともに、自身も早くチームメイトと同レベルで走れるようになるため引き続き努力していきますので、今後とも応援宜しくお願いします」
Dドライバーコメント 藤原能成
「昨年に続き未だ治まらぬコロナ禍や頻発する大地震の余震。今大会中にも宮城県にて震度5強の地震がありました。ツインリンクもてぎも例外では無く明らかに危険な揺れを感じましたが、特に震源地にお近くの方はかなりの恐怖を感じられたかと思います。まず私達にできることは、日常を取り戻すことだと思っています。今年もみなさまのご協力無くしての開催はできません。私達の活動がみなさまの励みになるよう邁進していきたい所存です」
「肝心の開幕戦は、過去最悪のスタートでした。私が予選中、初の四輪脱輪でチームには迷惑を掛けた上、不甲斐ない酷いタイムしか出せず仕舞いです。決勝も若手に重責を担わせてしまう結果となり、最終的には大雨での赤旗中断から終了し乗るチャンスすらもありませんでした。今年のST-Zクラスはとても華やかで新車種も登場し、スター選手も大勢いらっしゃいます。BoPの厳しさは昨年同様ですが、今年はチームスタッフ一丸となっての努力とサポートで真っ向勝負ができるようになりました。これを励みに精進したいと思います! 次戦も応援宜しくお願い致します!」