更新日: 2021.04.09 17:11
Floral Racing with ABSSA 2021スーパー耐久シリーズ第1戦もてぎ レースレポート
コースイン後、すぐにSCランは解除となりペースを上げながら周回遅れの車両を雨で視界が限られるなかオーバーテイクしていく澤。決勝レースも残り1時間45分となろうとしている時にふたたび雨量が増し、レース続行が危険と判断され2回目のSCランが発出となる。
ここで約40秒あったクラストップ車両との差は15秒以内となり、レース再開後のバトルが期待されたが、ライバルのドライバー最大ドライブ時間のルールで先にピットインするのか?(そうすると我々は自動的にトップに返り咲ける) SCランはいつまで続くのか? はたまたレース成立の70%(3時間半経過)を待って赤旗で終了となるのか? 我々はSCランの続行の様子次第でSCラン中にピットに入って残りゴールまで行ける燃料を足すのか?
チームはさまざまなプランを練って控えていたが、予想されたプランの中でもっとも我々のチームとしては非情な“赤旗中断を持ってレース成立とする”ということになった。
開幕戦はジョイントチームとして創設後初レースながら予選でも2列目、決勝でもウエットとの相性が高いマクラーレン720S GT3、そして精度の高いメンテナンスチームと経験豊富でミスをしないドライバーラインナップの強さも相まって、総合優勝(クラス優勝)まではあと一歩届かなかったが、開幕から幸先よく2位表彰台を獲得してのフィニッシュとなった。
次戦は4月16~18日に宮城県の“杜の都”、SUGOにて第2戦が開催される。
■澤圭太コメント
「昨年末の構想からスタートして準備などを経て公式テスト、そして開幕戦を迎え、新たにラッピングされたFirst Garage号が茂木のピットロードを発進していく姿を見て思わず涙しそうになるくらい、感慨深い想いを胸に茂木のレースウイークを迎えました」
「車両トラブルを未然に防いでくれるマクラーレンのメンテを熟知したメカニックチーム、セットアップやランプランや立てたレース戦略をロスなく順調に進めていける経験豊富なドライバー陣営が相まって公式テストからチームワークが走るたびに結束を高めていく雰囲気を感じています」
「レースウイークは決勝日が雨になったことで、より浮き彫りとなったゲスト様の居場所の確保など、まだまだ改善の余地があるのは確かですが、折角国内でのレース活動をしているので、コロナ禍のなかでもできる限りゲストホスピタリティを確保していきたいと思いますし、何よりまずは総合優勝を狙える戦闘力のあるチームであることを証明できた開幕戦でしたので次戦のSUGO、そして5月の富士24時間までの前半クールをうまく戦って後半の3レースに向け、シーズンの主導権を握ったかたちで進められるようにしていくために、植松選手サイドやメンテナンスチームとも準備を怠らずに行きたいと思っております」
「引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします」
